今回は、新しい仮想通貨のネットワークであるFantom(ファントム)というネットワークのトークンでDeFiができるので、その紹介をしていきます。
Fantom・FTMという単語を聞いたことがある人や、どんなものか気になる人は読んでみてください。
Fantomのネットワーク上でDeFiが誕生
少し前からFantomのネットワークでDeFiが開始され、2021年の4月28日時点で爆発的にトランザクション数(取引数)が増えています。(下記画像参照)

上の画像(トランザクションチャート)を見てもここ数日でDeFiにユーザーが流入していることがわかります。おそらくBinanceの出金メンテナンスもこれが原因だと思われます。
下の画像の詳細を見ても分かるとおり、2021/04/28時点で、約20万回のトランザクション(取引)があることがわかります。
すごいスピードで増えているので、乗りに乗っているなあ〜!という印象です。

2.BSC(バイナンス スマートチェーン)との比較
FantomとBSCを比較した表をもとに、この中にある主要な項目をいくつか解説していきます。
TPS(Transaction per sec)

「TPS」とは、「1秒間あたりのトランザクション処理速度」のことを言います。
BSCは1秒間に300回の処理能力ですが、Fantomは1秒間に4500回以上の処理能力があります。
この数値に関しては、以前Raydiumのsolanaネットワークが同じように「うちはトランザクション処理能力が高いですよ〜」と言っていたものの、現在苦戦しているようなので、ひょっとしたらFantomもユーザーが増えてトランザクションなどのいろんな負荷が増えた場合、1秒間に4500回の処理能力が維持できなくなる可能性があります。
Validators(バリデーター)

「Validators(バリデーター)」とは、ブロックチェーンに記録されるデータの記録が正しいかどうかを検証するノード(コンピュータ端末)のことを言います。
なので、このValidators(バリデーター)数がBSCに比べるとFantomは約2倍あるということがわかります。
Node structure(ノードストラクチャー )

「Node structure(ノードストラクチャー )」とは、ざっくり言うと管理体制のことを言います。
FantomはDecentralized(分散型)、BSCはCentralized(中央集権型)と記載されています。
ちなみに、BSCが出てきた頃から言われていたことがあるのですが、BSCのプロジェクトは、中央集権型なのでほとんど管理者がいる状態です。DeFi(ディーファイ)と言われてはいますが、実際のところ厳密に言うと「管理者がいる」という意味合いで、CeFi(シーファイ)と位置付けられます。
Transaction cost(トランザクションコスト)

Transaction cost(トランザクションコスト)は、トランザクションにかかるコストのことを言います。
一回あたりのトランザクションコストはFantomが$0.00002、BSCが$0.06となっており、Fantomの方がとても低いことがわかります。
個人的な基本戦略
もともと私はBSC(バイナンススマートチェーン)をメインでやっていて、「ネットワークの主要トークンをしっかり持っておく」という方法でやっています。
例えば下の画像にもありますが、ETHの場合はETHとUNI、Solanaの場合はSOLとRAY、BSCの場合はBNBとCAKE、Fantomの場合はFTMとSPIRITとBOOになります。

基本的にDeFiというのは、DeFiのプロジェクトやDeFiに参加してくるユーザーが増加するにつれてネットワークの主要トークンの需要が増えるので、わざわざマイナーなトークンを探さなくてもある程度の利益は出ると考えています。
実際、いざ自分で情報収集するとなると、BSCだけでも情報が膨大で大変ですし、それに加えてSolanaやFantomも…となると、わざわざマイナーコインを調べるというのは大変です。(全く調べないというわけではありませんが。)
なので、戦略が定まっていない人や、何を選べば良いのかわからない人・不安な人は、「ネットワークの主要トークンをしっかり持っておく」という方法である程度の利益は出るので、慣れるまではこの方法で試すのも良いと思っています。
4.FTMのDeFiの始め方
ここからはFTMのDeFiの始め方について画像付きで解説していきます。
流れとしてはこんな感じです。
①Metamaskでウォレットを作成
②MetamaskにFantomネットワークを追加
③バイナンスでFTM(Fantom)を購入
④バイナンスからMetamaskにFTM(Fantom)を送金
⑤DeFiへ(fWallet/Spirit/Booを利用)
①Metamaskでウォレットを作成
ここのやり方については、いろんなところで紹介されているので画像での解説は割愛します。
簡単にいえば、Metamaskのサイトを開いてウォレットを作るだけです。
②MetamaskにFantomネットワークを追加
まず、Metamaskの設定ページを開きます。
その後、右上にある「?」マークがついているボタンをタップして「カスタムRPC」をタップします。

次に、空欄に情報を入力していきます。ここに入力する情報はFantomのサイトでMetamaskの設定方法が記載されています。

下にスクルールすると空欄に入力する情報が記載されているので、それを空欄にコピペしていきます。

接続が完了すると右上に「?Fantom Opera」と表示されます。コレで接続が完了です。

③バイナンスでFTM(Fantom)を購入
Binanceを開いて「トレード」をタップして「クラシック」をタップします。

USDTでFTM(Fantom)を購入します。右上にある検索窓で「ftm/usdt」と入力すると、検索窓の下に「FTM/USDT」と表示されるのでそこをタップします。

下にスクロールして「マーケット」をタップします。今回は全額購入するので、バーを一番右まで選択して、最後に緑色の「購入」ボタンをタップします。
ちなみに、ある程度分かる方はマーケットではなく指値で購入するのも良いです。

以上で購入が完了です。
試しに、BinanceのWallet概要を確認してみると、ちゃんとFantomが追加されていました。

④バイナンスからMetamaskにFTM(Fantom)を送金
BinanceでWallet概要ページを開きます。
右側にある「出金」をタップします。

左側にあるタブから「FTM」を選択します。
続いて、受取人のFTMアドレスの欄に「Metamaskのウォレットアドレス」をコピペして、「FTM」をタップして送金します。

⑤DeFiへ(fWallet/Spirit/Booを利用)
SPIRIT、BOOをステーキングしていきます。どちらかひとつでも良いですし、両方利用するのも良いです。今回は、SpiritSwapサイトでのSPIRITの利用方法を解説します。
ちなみに、紹介程度にこちらの画像はSpooky Swap(BOO)のサイトになります。ハロウィン感があって、デザインもかわいいですね。

では早速、Spiritの利用方法手順の解説をしていきます。
まずはSpiritSwapのサイトを開いて、右上にある「Connect」をタップします。

「Metamask」をタップします。

続いて左にある「Trade」をタップして「Exchange」をタップします。

右側にあるタブからFTMとSPIRITを選択します。その後、数量を入力してFTMをSPIRITに変更してLPを組んでいきます。
全て入力したら下にあるボタンをタップします。これでLPが組めました。

LPを組んだら画面左上にある「Farming」をタップして「SPIRIT-FTM LP」のところにステーキングします。
ステーキングのやり方や、LPの組み方など、基本的にBSC(バイナンス スマートチェーン)とやり方が全く同じなので割愛します。不安な方は、他の記事や3MIKANの公式YouTubeで紹介しているので、そちらを見てもらえたらと思います。
参考↓
【DeFi】LPの作り方・解体・インポート・変動損失などの注意点を徹底解説!バイナンスチェーン・PancakeSwap【BSC】

fWallet(エフウォレット)の紹介
LPを組んでステーキングする手順を解説してきましたが、fWalletからステーキングすることもできます。
操作内容的にみると、慣れていない人は分かりにくいかなと思います。
基本的には、いくら預けるのか数量を入力し、バリデータを選び、トークンを預けるといった操作内容になります。

以上がFTMのDeFiの始め方の解説になります。
解説してきた通り、ステーキングの主要な運用方法としてはfWallet・Spirit swap・Spooky Swapの3つのうちどれかになると思います。
5.まとめ
今回は、新規ネットワークであるFTM(Fantom)によるDeFiを紹介しました。
現状ではネットワークの主要トークンは比較的伸びやすく、どの通貨を運用しよう悩む方や不安な方は、まずは主要トークンを運用してみてはいかがでしょうか。
ただ「絶対にうまくいく!」という保証はないので、そこは自己責任で行うようにしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。