今回は、パンケーキスワップ用いてLPの作り方や解体方法など、基本操作の解説をしていきます。
これから解説する内容は、パンケーキスワップだけではなくBinance smart chain(バイナンス スマートチェーン)のDeFiなど、ほとんどの媒体で活用できる内容なので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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LPトークンの作り方・ファームに入れる方法
基本的な操作方法について解説するだけなので、すでにパンケーキスワップを利用している方や、DeFiをの運用を始めている人は、「基本的な操作方法」の項目は飛ばし読みしていただいて大丈夫です。
では早速解説していきます。
LPトークンの作り方
まずは、左上にある「Trade」をタップします。すると「Liquidity」が表示されるので、「Liquidity」をタップします。
次に「Add Liquidity」をタップします。
続いて、「Select a currency」をタップして通貨を選びます。
今回は例としてBNBとBUSDでLPを作ります。なお、この時にトークンを持っていない場合は、下記画像の左上にある「Swap」からトークンを購入してください。
通貨を選んだら数量を入力して「Supply」を選びます。数量を入力するとどちらか一方は自動で計算され表示されます。今回はBUSDをMAXで預けます。
「Confirm Supply」をタップします。
右側に表示された「確認」のボタンをタップします。
「Close」をタップします。
下記画像のように表示されたら完了です。BSC(バイナンス スマートチェーン)は少し反映が遅い時もあります。
これでLPの作成が完了したので、Farmに入れることもできます。
ファームに入れる方法
画面左にある「Farms」をタップします。
画面右上でステークしたい通貨のペアを検索します。検索してもステークしたいペアが出てこない場合は残念ですがステークできません。
今回は、先ほどLPを作成した、BUSDとBNBをステークします。
BUSDとBNBと表示されているところをタップすると「Stake LP」と表示されるので、そのボタンをタップします。
ステークする数量を入力して「Comfirm」をタップします。これでステーク完了です。
LPトークンの解体・分解方法
トップ画面に戻り、「Liquidity」をタップします。
「Your Liquidity」をタップします。
「Remove」をタップします。
次にどのくらい解体するのかを「25% 50% 75% MAX」のバーから選択します。そして「Approve」をタップして、右側に表示される画面の「署名」をタップします。
次に「Remove」をタップします。
「Comfirm」をタップします。
右側に表示された画面の「確認」をタップします。
最後に「Close」をタップします。これでLPの解体が完了になります。
補足:インパーマネントロス
LPを組んだ後に、どちらか一方の通貨の価値が変動してトークンの比率が変わり、一時的に損失が起きる場合があります。このような損失を「インパーマネントロス」と言います。
「預けた二つのコインの価格差が広がりすぎると損をするんだな」と考えてもらったら良いかと思います。
インパーマネントロスは、流動性プール(流動性マイニング)を使いLPを組んでいる人に起こることですが、一時的にこういった損失が起こる場合があります。とは言え手数料による利益も得られるため、そこまでシビアな話でもありません。
インパーマネントロスについて詳しく知りたい方は、別の記事で既に紹介しているので、読んでみてください。
LPトークンを作る上での注意点3つ
LPトークンを作る上での注意点が3つあります。重要な点なので必ず理解しておきましょう。
- どこでLPを作るのか?
- どのトークンでLPを作るのか?
- マイナーな通貨はインポートが必要
どこでLPを作るのか?
どこでLPを作るかで、ステークできない場合があります。パンケーキスワップで作成したLPは、「Beefy」や「Swamp」など、他でも使えると思われがちですが通用しない場合があります。
というのも、先ほどBUSDとBNBのLPを作りましたが、パンケーキスワップ上で作ったLPなので、「パンケーキスワップ上でのswapをするために作られたLP (CAKE LP)」という位置づけになります。
そのためパンケーキスワップで作られたLPと、他のDEX(分散型取引所)で作ったLPは全くの別物になります。
特にBeefyをやっている人は気を付けておいた方が良いです。Beefy上で預けたい場合にどこでLPを作っているのかで預け入れができない場合があります。
下の画像はBeefyの預け入れができるペア一覧の画面ですが、赤丸の中に「Uses CafeSwap」「Uses Pancake」と記載してあります。
これは、「ここで作ったLPなら、うち(Beefy)で預けることができますよ」という表示です。なので例えば、上の画面の「BREW-BUSD」のLPを預けたい時は「CafeSwap」でLPを作成する必要があります。
意外とこういった落とし穴があるので、どこでLPを作るのか?は注意しておきましょう。
どのトークンでLPを作るのか?
先ほど、例としてBUSDとBNBというメジャーな通貨でLPを作りましたが、マイナーな通貨だとそもそもサイトに表示されないことがあります。「これじゃあLPが組めない…」なんて思ってしまうかもしれませんが、実際こういったマイナーな通貨を使ってLPを作成することは可能です。
実際にどのような操作になるのか画像付きで解説していきます。
マイナーな通貨はインポートが必要になる
LPトークンを作成する場合
まずは、「SPACE」というマイナーな通貨を使ってLPを作ります。
あらかじめ1inchでSPACEを購入しておいたので、パンケーキスワップを開いて「BNB-SPACE」のLPを作ります。手順は、一番最初に説明した時と同じです。
トップページから「Liquidity」をタップして通貨を選びます。この時BNBは出てきますが、下の画像を見ても分かるとおり、SPACEはパンケーキスワップ上にリスティングされていないので検索しても出てきません。
この場合には自分でSPACEを読み込む操作が必要になります。今からその操作方法を説明していきます。
まずは「BscScan」というバイナンス スマートチェーン上の全てのトランザクション(取引)が載っているサイトを開きます。
サイトを開いたら右上にある検索窓からSPACEを選択します。似たようなのもあるのでロゴなどしっかり確認してください。
次に、画面右側にある「Contract」の欄にあるURLをコピーします。
再度パンケーキスワップを開きます。トップページから左側にある「Liquidity」をタップして下記画面を表示します。次に「Select a currency」をタップします。
次に、検索窓にコピーしたURLを貼り付けます。
入力すると自動で「SPASE」と表示されます。表示されたら先に「Add」をタップします。こうすることで今後URLをコピーすることなく、パンケーキスワップでSPASEが表示されるようになります。
「Add」をタップしたのちに、表示されている「SPASE」をタップします。
後の手順は、LPの作り方で説明した時と同じです。
数量を選択し「Approve SPACE」をタップして、右側に表示された画面の「確認」をタップします。
次に「Supply」をタップします。
「Confirm Supply」をタップします。
「確認」をタップします。
「Close」をタップして、全ての操作が完了になります。これでLPが作れました。
以上でマイナーな通貨でLPを作る操作は完了です。パンケーキスワップにリスティングされていないコインはこういった操作が必要ですがやってみると簡単です。なお、バイナンス スマートチェーンは反映が遅い時がありますが、必ず反映されるの安心してください。
続いて、解体操作の説明をします。マイナーな通貨で作成したLPは、解体する際に表示されないことがあるので、その場合の解説をしていきます。
LPトークンを解体する場合
マイナーな通貨でLPを作った場合、下記画像のように表示されない場合があります。
表示されていない場合はLP解体ができないので、まずは読み込むために「Import it」をタップします。
「Select a token」をタップします。
「BscScan」を開いて、URLをコピーします。
再びパンケーキスワップを開いてコピーしたURLを貼り付け、「SPACE」をタップします。
すると画面の下に「Pool found(LPが見つかった)」と表示されるので、これが表示されたら左上にある矢印をタップします。
最初の画面に戻り、先ほど表示されなかったところに作ったLPが表示されるようになります。続いてそのまま、表示されたLPをタップします。
「Remove」をタップします。
どのくらい解体するのかを「25% 50% 75% MAX」から選択します。そして「Approve」をタップして、右側に表示された画面の「署名」をタップします。
「Remove」をタップします。
「Confirm」をタップします。
右側に表示された画面の「確認」をタップします。
「Close」をタップします。
以上でLPの解体操作が完了になります。
補足:最初の流動性提供者
ちなみに、マイナーな通貨どうしでLPを作る場合、まれに下の画像のように「あなたが初めて流動性を提供する人です。トークンの比率を決めて良いですよ。」という表示がされる場合があります。
この時に、適当な金額で設定をするとインパーマネントロスを引き起こす恐れがあります。
例えば、今現在のSPACEの価格が$0.3なのですが、SPACEが$1で売れるようにトークンの比率を設定してLPを作成したとします。するとLPの価格が一気に跳ね上がったように見えるので売る人が急激に増えます。
そうなると比率も変わるので、2つのコインの価格差が開き、結果的に損(インパーマネントロス)をすることになります。逆もしかりで、比率を小さくしてLPを作っても、価格差が開けば同じように損をします。
なので、初めて流動性を提供する人になった場合は、レートを合わせてLPを作った方が良いです。
そして初心者の方や、「レートを合わせる」という意味がまだよくわからないという状態の方は、最初の提供者にならずに一旦見送りましょう。というのも最初の流動性を提供する人は、運営の人やトークンを作った人など、プロがやることが多いためです。
なのでもし「あなたが初めて流動性を提供する人です」と表示されたら、一旦見送るか、テレグラムで情報収集をするなど、自分で調べてから流動性を提供するようにしてください。
LPトークンに関するまとめ
LPの作成・解体方法を解説しましたが、LPを作成すると損失することがあります。これをインパーマネントロスといいますが、これについてはより詳しく解説しているのでそちらを参考にされてください。
また、今回解説した中での「どこでLPを作るのか?」「どのトークンでLPを作るのか?」「インパーマネントロス」のこの3つだおさえていれば問題ないかと思います。
それではこれで終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。