「DeFiは気になるけど、あまり良くわかってない…」と思っている人は非常に多いです。私が運営しているテレグラムなどでの会話を見ていても痛感しています。
DeFiを支えているブロックチェーン技術は理解するのが難しい(というよりも、体感的にイメージを掴むのが難しい)ので、なかなかよくわからないという悩みをよく聞きます。
ですが一方で、DeFiは年利10%などは普通で100%などの運用方法も存在し、高いもので行くと数千%のものも存在する世界です。徐々に理解してくれば現実世界の「法人」のように捉えて考えていくこともできる非常に面白い分野です。
この記事では、DeFiの中の一つのネットワーク(規格)であるBSCを中心に解説していきます。
【DeFi基礎】BSC(バイナンススマートチェーン)とは?
BSCはネットワークの総称です。バイナンススマートチェーンという取引所バイナンスが主導となって開発したネットワークを指しています。
元はイーサリアム(ETH)によるネットワークのERC20がベースとなっています。理解が難しい場合は、このERC20をコピーして開発したと考えましょう。
BSCの実際のネットワーク名称はBEP20と書きます。これは、バイナンスで入出金をする際にネットワークの選択画面にも出てきますね。
それぞれのネットワークに、「ネットワークのベースとなるトークン」「ネットワークの名称」があります。BSCでは$BNBとBEP20のことです。
「ネットワーク(規格)」の意味がわかりにくい方向け
DeFiというよりも仮想通貨全体としてネットワーク(規格)に対する理解は大事です。これを正しく理解してない場合、資金を紛失する確率が非常に高くなります。
まずは日本の各銀行のように考えてみましょう。A銀行とB銀行みたいに2つの銀行をイメージしてみてください。
基本的に全員がA銀行とB銀行の両方で口座を持てるとします。そして、あなたは既に両方の銀行で口座を持っています。
A銀行からA銀行への送金・B銀行からB銀行への送金のような同銀行間での送金は非常に簡単です。これは現実でも「手数料が低い」などの優遇があるのと同様です。
しかし、A銀行からB銀行のように銀行をまたぐ送金は追加の手続きが必要になります。
A銀行の従業員はA銀行間での送金データなどは確認できますが、B銀行間の送金データは確認できません(社外ですので)。また、A銀行が独自で考えたポイントなどをB銀行に持っていっても「なにそれ?」となります。
このように役割がほとんど同じでも、銀行間をまたごうとすると弊害が出るというイメージだけ覚えておいてください。
BSC以外の他のネットワーク
BSC以外にも主要なネットワークがあります。そもそも、BSCは一番最初のネットワークではありません。
- ERC20(イーサリアムネットワーク)
- TRON(トロンネットワーク)
- Polygon(ポリゴンネットワーク/旧マティックネットワーク)
DeFiが騒がれ始めてブームになった瞬間に一番利用されていたのがBSCのため、BSCから参加しているユーザーが多いです。
また、BSCの場合はバイナンスが開発元ということもあり、バイナンスから連携しやすく作成されているのでバイナンス自体のユーザー数の恩恵もあります。
基本的にDeFiでは参加ユーザーが多いほど良いため、人気なネットワークを選ぶことは大事です。
BSC(バイナンススマートチェーン)のDeFiの始め方
この記事では、DeFiのプロジェクトを紹介していきますが、はじめ方については別の記事で紹介させていただきます。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)というDeFiプロジェクトの参加方法を解説していますので、一旦この記事に沿って導入してみてください。
「自分がやりたいプロジェクトと違う」というあなたも、まずはPancakeSwapに接続するところから始めてみましょう。
というのも、DeFiは実際に操作できるまでの流れは大変ですが、一度どれかのプロジェクトを触れるようになれば他のプロジェクトも簡単に操作していけるからです。
DeFiには「ウォレットを接続する(Connect Wallet)」という操作があり、ここまで到達できていれば基本的に全てのプロジェクトにすぐにアクセスできます。
- 仮想通貨を入手する
- ネットワークに対応しているウォレットを準備する(基本MetamaskでOK)
- ウォレットにネットワークを設定する
- ウォレットに仮想通貨を送金する
- プロジェクトのサイトでウォレットを接続する
基本的にはこの5つの流れで共通しており、①〜④までが完了していれば全て⑤のみで完了できます。
BSCの場合は、どのプロジェクトをやるにしても「BNB」というネットワークトークンが必要になります。これはバイナンスのトークンでもあり、今後のためにもバイナンスのアカウントを持っておくことをおすすめします。
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主要なBSCのDeFiプロジェクト3つ
BSCで始めるならまずはこのDeFiに触れてみましょうというプロジェクトが3つあります。私が実際に運用で使っているのはこの3つ以外にもありますが、この3つだけは別枠でまとめる必要がありました。
DeFiのプロジェクトは一般の人でも誰でも作成する事ができます。もちろん、私やあなたも作成してファームを提供したりできるということです。
しかしながら、「一般の人でも作れる」ということは「詐欺師でも簡単に作れる」ということです。これがDeFiに潜在したリスクになります。
ここで紹介する3つのプロジェクトは、背景に「バイナンス」が絡んでいる可能性が非常に高いプロジェクトだからです。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)
独自トークンは$CAKEのDEX(AMM)です。おそらく、現状最も有名なDEXでしょう。
BSCでの中心的なDEXであり、BSCのDEX(AMM)のほとんどはこのパンケーキスワップが元になっています。(パンケーキスワップはERC20のUniSwapを元に作られています)
初心者が初めてDeFiに触る場合には、このパンケーキスワップから参加することをおすすめします。
※DEX(AMM)という概念については下の記事を参考にしてみてください。
Venus(ヴィーナス)
独自トークンは$XVSと$VAIです。レンディングプラットフォームでトークンを預けたり借りたりすることができます。
$VAIは1ドルにペグさせることを目標としているトークンで、Venusで低い手数料で借りる事ができます。
レンディングプラットフォームは、「長く持ちたくは無いけど利用したいトークンがある」という場合に最適です。
初心者には少しむずかしい使い方かもしれませんが、DeFiに触れている内に使い方が自然と理解できてくるはずです。
https://app.venus.io/dashboard
PancakeBunny(パンケーキバニー)
独自トークンは$BUNNYです。Vaults(ボルツ)というファーム運用の自動化を行ってくれるプロジェクトです。
「ファーム運用の自動化」ですので、あくまでファーム運用が元にある概念となっています。ですので、まずはパンケーキスワップのような通常のファームになれることをおすすめします。
パンケーキスワップなどに触れていると「どうにか複利で簡単に回せないかな」と思うはずです。それを簡単に実現してくれるのがこのパンケーキバニーです。
ただ、一度エクスプロイト(ハッキングのようなもの。攻撃を受けたということです。)を受けており、$BUNNYの価格が大暴落しています。リスクは上2つよりも高いと考えたほうが良いでしょう。
https://pancakebunny.finance/pool
個人的に推したいBSCのDeFiプロジェクト5つ
DeFiプロジェクトは現在めちゃくちゃあり、時期によって流行り廃りがあります。また、今は非常に優良なプロジェクトでも一回のエクスプロイトを期に地獄のような状態になることもあります。
基本的には自分で探し納得した上で参加するようにしてください。一応、私が触れているものを紹介しますが、おすすめしているわけではありません。
まずは、どのような基準で探しているかから共有していきます。
- DappRadarに載っている
- 流動性をある程度確保できている
(すでにユーザーがいる) - CoinMarketCapでトークンを検索して出る
- パンケーキスワップと操作性が似ている
上記のような基準で選んでいます。通貨価値の上がり下がりやプロジェクトが飛ぶ可能性なども考慮しています。
また、ユーザーが多いほうが年利や通貨価値の上下の振れる速度が遅いので、ユーザーは比較的多いものを選んでいます。
パンケーキスワップと操作性が似ているものを選んでいる理由は、操作を間違えて資金ロストしたりするリスクを抑えるためです。
以下の5つのプロジェクトが個人的に推したいBSCのプロジェクトです。
DeFiに参加する際の注意事項
DeFiはリスクが高いとよく言われますので、すでに理解されているかたも多いとは思いますが再度お伝えします。
DeFiは資金ロストの可能性が非常に高い運用方法です。
- DeFiプロジェクトのサーバーが消滅し、その時に預けていた資金が消滅する恐れがあります。
- 仮想通貨自体の価値が落ち、損失を被る可能性があります。
- 購入したトークンが偽装トークンで、価値のないものの恐れがあります。
こういった注意点を理解できる方のみが運用にご参加ください。
また、最初は失っても大丈夫な金額で投資されることをおすすめします。