Growing.fiの現況|2021年incidentと旧positionの確認手順
Growing.fiで2021年に公表されたincident、補償plan、Growing Farm退役の経緯と、現在のdomain状態を一次情報から整理。旧position・transaction・allowanceをExplorerで確認する順番を解説します。

Growing.fiは、ウォレット内の資産をまとめて表示するDashboardと、Growing Farmのpool・vaultを提供していたDeFi projectです。旧記事では2021年6月の画面、APR、GROWを使うPRO機能を、利用できるサービスとして紹介していました。
しかし、2026年8月29日時点でgrowing.fiは旧dappを表示せず、ドメイン販売ページへ移動します。 また、公式チームは2021年9月のGrowing Farm incident、project売却方針、補償planを公表し、同年10月にはGrowing Farmを退役させてBonsai Farmを開発すると発表していました。
この記事はGrowing.fiの現在の使い方や投資先を案内するものではありません。公式発表で確認できる経緯と、自分の旧position・transaction・allowanceを別々の証拠から確認する順番を整理します。ウォレット接続、署名、approval、revoke、claim、withdraw、token購入、資産移動は行っていません。
2026年8月29日時点の現況
今回、https://growing.fi/、https://www.growing.fi/、旧補償用subdomainへアクセスすると、いずれもCatcha.fiのgrowing.fi販売ページへ移動しました。現在のページは旧Growing.fi dappではなく、ウォレットを接続する画面でもありません。
| 確認項目 | 今回の結果 | ここから言えること |
|---|---|---|
growing.fi |
domain販売ページへredirect | 旧dappはこのdomainで表示されていない |
www.growing.fi |
同じ販売ページへredirect | www側にも旧UIは確認できない |
| 旧補償用subdomain | 同じ販売ページへredirect | 現在のclaim受付や個別補償状況は確認できない |
| Growing.fi contracts | GitHub repositoryは公開 | 2021年の公開codeと履歴は読める |
| Bonsai Farm core | GitHub repositoryは公開 | 2021年の公開codeと履歴は読める |
この観測だけから、旧運営主体の現在の状態、すべてのfrontendの有無、個別の補償結果までは分かりません。「domainが販売中」と「projectの全活動が恒久的に終了した」は同じ主張ではないため、この記事では前者だけを現在の事実として扱います。
現在のdomain所有者や、Growing.fiを名乗る別サイトへウォレットを接続しないでください。旧記事のbookmarkや検索結果から開いた場合も、URL、運営者、chain、contract addressをゼロから照合する必要があります。
Growing.fiは何を提供していたのか
2021年当時のGrowing.fiには、ウォレットのNet Worth、token、lending、farmなどをまとめるDashboardと、Growing Farmのpool・vaultがありました。旧記事は、GROWのstakeによるPRO機能、Profit Reward、IGO、USDT vaultのAPYなども紹介していました。
これらは2021年当時の画面と条件の記録です。現在の提供、利回り、流動性、価格、withdraw可否を示す証拠にはなりません。旧APR、TVL、手数料、GROWの価格、PRO条件、BANANA・SWAMPの運用先は現行案内から外しました。
公式GitHubの公開履歴も2021年で止まっています。repositoryが公開中・非archiveであることは、frontend、indexer、RPC、contract、管理鍵、流動性が現在も動く証明ではありません。
2021年incidentから現在までの時系列
公式発表と今回の観測を、役割の異なる証拠として並べます。
| 日付 | 公式発表・観測 | 読み取れる範囲 |
|---|---|---|
| 2021-09-14 | Growing Farm incident report | BSC・Polygonのv2 poolが攻撃され、公式推計で約120万ドルの損失が発生したとの報告 |
| 2021-09-14 | Growing.fi projectの売却方針 | Dashboard、BSC・Polygon Farm等を含むprojectを売却すると発表 |
| 2021-09-15 | 補償と今後のplan | 10万ドルの拠出、Farmの分離・rebrand、GROW・PLOW emission停止などを発表 |
| 2021-09-18 | 補償planの詳細 | 99,361 USDC、tier別の扱い、rGROWを用いる案と予定日を公表 |
| 2021-10-28 | Bonsai Farmの発表 | Growing Farmを退役させ、Bonsai Farmを開発すると説明 |
| 2026-08-29 | growing.fiの直接確認 |
旧dappではなくdomain販売ページへ移動 |
この時系列では、「発表されたplan」と「実際に各walletへ起きた結果」を分けてください。発表日や予定日は、個別の補償完了、現在のclaim可否、tokenの価値を証明しません。
incident reportが説明した原因
公式incident reportによると、影響を受けたのはBSC・PolygonのGrowing Farm v2 poolです。報告では、v2の_withdrawに元本額との照合がなく、攻撃者が少額をdepositした後、withdraw()へ大きなwantedAmountを渡せたことが原因として説明されています。
簡略化すると、本来は「そのaccountが預けた範囲」を超えるwithdraw要求を止めるべき境界が不足していました。攻撃者はその境界を利用し、poolから資産を取り出したと公式チームは説明しています。
ここでの「約120万ドル」「v2のみ」「原因」は、Growing.fi公式発表の要約です。独立した監査や全transactionの再計算結果ではありません。個別walletの損失額は、自分のdeposit・withdraw・transfer履歴とcontract eventから別に確認してください。
補償planは個別の支払証明ではない
2021年9月15日の公式発表では、remedyへ10万ドルを用意すると説明されました。9月18日の詳細では99,361 USDCを用いるtier別のplanと、300ドルを超える未補償部分にrGROWを割り当てる案が示されています。
ただし、公開記事から確認できるのは当時公表されたplanまでです。次の三つは別の証拠です。
| 証拠 | 確認できること | 確認できないこと |
|---|---|---|
| 公式発表 | 方針、予定額、tier、予定日 | 自分が対象だったか、実際に受け取ったか |
| onchain transaction | 特定address間の資産移動、時刻、数量 | その移動の法的意味や全補償の完了 |
| 自分の記録 | deposit tx、wallet address、受取tx、当時の案内 | 他の利用者やproject全体の結果 |
当時の予定日を現在のclaim期限として使ったり、rGROWを現在価値のある補償資産とみなしたりしないでください。現在の公式受付先は今回確認できていません。
旧positionを確認する順番
portfolio画面がなくても、公開chain上の記録はBlock explorerから確認できます。トランザクション状態の確認方法とABI・event logsの読み方も併用してください。
1. chainと自分のaccountを確定する
当時利用したのがBSCかPolygonかを、wallet履歴、送金元、保存したtransaction hashから確定します。同じaddressでもchainを取り違えると、残高もcontractも別物です。
2. 最初のdeposit transactionを探す
自分のaddressのtransaction一覧から、Growing Farmへdepositした時期を絞ります。token transferだけでなく、transactionの宛先、method、internal transfer、event logsを一緒に確認します。
3. pool contractとposition識別子を記録する
UI名やtoken symbolではなく、transactionが実際に呼んだcontract addressを控えます。pool ID、share token、MasterChef形式のuser情報など、positionを識別する値があれば同じtransactionとeventから照合します。
4. 入出金と現在残高を一本の時系列にする
deposit、withdraw、emergency withdraw、reward、compensationらしきtransferを時刻順に並べます。wallet balanceが0でも、預け先contractのpositionが0とは限りません。反対に、古いUIへpositionが残っていた記録だけでは、現在withdrawできるとは限りません。
5. 補償らしき入金は送付元まで照合する
USDCやrGROWと同名のtokenを見つけても、symbolだけで補償と判断しません。chain、token contract、送付元、transaction hash、公式発表に記載された時期を突き合わせます。
6. allowanceを別に確認する
position残高とtoken allowanceは別です。過去にGrowing Farmのspenderへapprovalしていた場合、owner、token contract、spender、許可量を同じchainで確認します。Spending capとrevokeの確認手順では、この四点を分けて説明しています。
Revokeはwallet disconnectと異なるonchain transactionで、gasが必要です。見覚えのないサイトからrevokeを促されても接続せず、walletや信頼できるExplorerが示すchain・spender・calldataを確認してください。
GROW・PLOW・rGROW・BONSAIをsymbolだけで探さない
公式発表にはGROW、PLOW、補償案のrGROW、後継構想のBONSAIが登場します。これらは役割も発表時期も異なります。
| 表記 | 公式発表上の位置づけ | 現在の扱い |
|---|---|---|
| GROW | Growing.fi ecosystem token、旧PRO機能等 | 旧記事の購入・stake案内を削除 |
| PLOW | Growing Farm側で言及されたtoken | emission停止方針が2021年に発表された歴史記録 |
| rGROW | 補償planで未補償部分に用いるとされたtoken | 個別配布や現在価値をこの記事では確認できない |
| BONSAI | Bonsai Farm announcementで説明されたtoken | 2021年の発表を現在の販売・稼働情報に転用しない |
同名tokenは誰でも作れます。symbolやlogoだけでwalletへ追加したり、swapしたり、claim transactionを送ったりしないでください。公式発表、chain、contract address、発行transactionが一致しない場合は操作を止めます。
確認前に止めるチェックリスト
- 開いているURLは旧bookmarkと同じでも、現在の運営者・用途が同じとは限らない
- current domainの販売ページへwalletを接続する理由はない
- 「補償を受け取れる」というDMや検索広告を公式受付先とみなさない
- seed phrase、秘密鍵、復元phraseをWeb pageへ入力しない
- GROW・PLOW・rGROW・BONSAIはsymbolではなくcontract addressで照合する
- position確認のためだけに署名、approval、claim、withdrawへ進まない
- transactionを検討する場合は、宛先、function、calldata、asset移動、gasを確認する
- 独力で判断できない場合は、transactionを送らず記録だけ保存する
よくある質問
Growing.fiは終了したのですか?
公式チームは2021年10月にGrowing Farmを退役させ、Bonsai Farmを開発すると発表しました。また、2026年8月29日の確認ではgrowing.fiはdomain販売ページへ移動します。ただし、この二点から旧projectに関するすべての活動が永久に終了したとまでは断定しません。
今のgrowing.fiへwalletを接続すれば旧残高を見られますか?
いいえ。今回表示されたのは旧dappではなくdomain販売ページです。旧positionは、当時使ったchain、account、deposit transaction、pool contract、event logsから確認してください。
補償は完了したのですか?
この記事で確認できたのは2021年の公式planです。個別の支払完了や現在の受付状況は確認できません。自分のwalletと当時の記録にあるtransactionを照合してください。
GROWやBONSAIを買えば旧positionを回収できますか?
そのような根拠は確認できません。古い記事や同名tokenを根拠に購入、stake、送金、claimをしないでください。
まとめ
Growing.fiは2021年にDashboardとGrowing Farmを提供していましたが、同年9月にv2 poolのincidentと補償planが公表され、10月にはGrowing Farmの退役とBonsai Farmの開発方針が発表されました。2026年8月29日時点のgrowing.fiは、旧dappではなくdomain販売ページへ移動します。
旧positionを確認するときは、現在のdomainや見た目の似たUIへ戻るのではなく、chain、account、deposit transaction、contract、event、transfer、allowanceの順に証拠をそろえます。公式発表は経緯を知る資料ですが、個別の補償完了や現在の資産価値を証明するものではありません。
確認した一次情報
- Growing.fi: 現在のredirect確認確認日: 2026/08/29
- Catcha.fi: growing.fi domain販売ページ確認日: 2026/08/29
- Growing.fi: 2021-09-14 incident report確認日: 2026/08/29
- Growing.fi: project sale announcement確認日: 2026/08/29
- Growing.fi: compensation and going-forward plan確認日: 2026/08/29
- Growing.fi: compensation plan details確認日: 2026/08/29
- Growing.fi: Growing Farm retirement and Bonsai announcement確認日: 2026/08/29
- Growing.fi: contracts repository確認日: 2026/08/29
- Bonsai Farm: core repository確認日: 2026/08/29
- ethereum.org: Block explorers確認日: 2026/08/29
- MetaMask: token approval確認日: 2026/08/29
- MetaMask: token approvalのrevoke確認日: 2026/08/29



