farm.armyの現況|接続できないときの確認と旧機能の記録
farm.armyは2026年8月29日時点で公開Webサービスへ接続できず、現行機能を確認できません。公式GitHubに残る旧機能、アドレス閲覧・ウォレット接続・署名・承認の違い、表示値をExplorerで照合する順番を解説します。

farm.armyは、ウォレットアドレスからDeFiの残高やLP、運用先をまとめて表示していたポートフォリオ確認ツールです。旧記事では2021年の画面を使い、現在も操作できるサービスとして紹介していました。
しかし、2026年8月29日時点で、この環境からfarm.armyの公開Webサービスへ接続できず、現行機能を確認できません。 DNSの記録と公式GitHubのコードは残っていますが、それだけでサービスの稼働、保守、データの鮮度、安全性までは判断できません。
この記事では、今回確認できた範囲、farm.armyが過去に備えていた機能、ポートフォリオ表示を別の証拠で照合する順番を整理します。ウォレット接続、署名、token approval、transactionは行っていません。
2026年8月29日時点の確認結果
まずは、「ドメインが残っている」と「Webサービスを利用できる」を分けます。
| 確認項目 | 今回の結果 | ここから分かること |
|---|---|---|
| DNS | farm.armyはA record 78.47.195.191を返した |
ドメインの名前解決先は残っている |
| HTTPS | port 443へ接続できなかった | この環境ではHTTPS画面を確認できない |
| HTTP | port 80へ接続できなかった | この環境ではHTTP画面も確認できない |
| backend | 公式GitHubは公開・非archive | 過去の設計とソースコードを確認できる |
| frontend | 公式GitHubは公開・非archive | 過去の画面実装を確認できる |
| 最終commit | backendは2022年4月18日、frontendは2022年2月22日 | 少なくとも公開repositoryの最終活動は2022年 |
接続できなかった原因や、ほかの地域・時刻でも同じ状態かは確認できていません。そのため、この記事では「恒久的に終了した」「すべての環境で停止している」とは断定しません。
また、repositoryがarchiveされていないことも、現在の運用を保証する証拠ではありません。画面が再び開けた場合でも、取得時刻、対応chain、価格source、protocol versionを改めて確認する必要があります。
farm.armyは何を表示していたのか
backendのREADMEでは、BSC、Polygon、Fantom、KCC、Harmony、Celo、Moonriver、Cronos、Moonbeamを対象に、farm、wallet、NFT、yieldを取得するendpointが説明されています。
たとえば、公開アドレスを受け取るwalletやyieldのendpointがあり、各platformからfarm、残高、報酬などを集める設計でした。旧画面にあったwallet残高、LP内訳、ドル換算、運用先一覧は、このように複数のchain dataと価格情報をまとめて見せる機能です。
ここで大切なのは、これは公式ソースから確認できる過去の機能だという点です。2026年8月29日に同じendpointが動くこと、現在のprotocolへ対応していること、表示額が正しいことは確認できていません。
旧記事にあったUseWallet、Open random address、Farming Poolsなどの画面名、対応サイト数、CAKE・BANANAの運用先、表示APRは、現行手順から外しました。2021年の残高やLP構成も、現在の利用例としては扱いません。
公開アドレスから読める情報と、計算された表示を分ける
ウォレットアドレスは公開情報です。ethereum.orgのBlock explorer解説でも、アドレスに紐づくETH残高、token、transaction historyなどを確認できると説明されています。
一方、ポートフォリオ画面の「何ドル」「APR何%」「LPの中身」は、chainにそのまま書かれた一つの答えではありません。元データを取得した後、token情報、価格、protocolごとのposition解釈を重ねた表示です。
| 情報の層 | 例 | 確認時の注意 |
|---|---|---|
| onchain data | 残高、transfer、contract call、block時刻 | chainとcontract addressを一致させる |
| token情報 | symbol、decimals、token種別 | 同名tokenや古いcontractを取り違えない |
| position解釈 | LP、vault share、staked balance、未請求reward | wallet内だけでなく預け先contractも見る |
| 価格評価 | USD換算、LP内の各資産評価 | 価格sourceと取得時刻で変わる |
| 利回り表示 | APR、APY、reward換算 | 計算式、報酬価格、更新時刻で変わる |
たとえばUSD表示が0になっても、token数量まで0になったとは限りません。反対に金額が表示されても、流動性が少ないtokenや終了したvaultでは、その評価額で換金・withdrawできるとは限りません。
アドレス閲覧・接続・署名・承認は別の操作
ポートフォリオを確認するときは、画面に表示される要求がどの段階かを分けてください。
1. 公開アドレスを入力する
アドレスを入力し、chain上の公開データを読む段階です。wallet request、署名、transactionは必要ありません。
ただし、入力したアドレスとアクセス元がsite側で結び付く可能性はあります。資産を動かす権限は渡しませんが、プライバシー上の境界は残ります。
2. ウォレットを接続する
MetaMaskの説明では、dappへの接続によりsiteが選択accountのアドレスを見られる一方、接続だけでtokenを移動できるわけではないとされています。
接続は資産移動ではありませんが、公開アドレスをsiteへ明示する操作です。ドメインや運営元を確認できない場合は、接続せずに止めます。
3. メッセージへ署名する
署名は、accountの鍵を持つ人がそのメッセージを承認したことを証明します。MetaMaskのsignature解説では、メッセージは通常chainへ公開されない点がtransactionとの主な違いとして説明されています。
ただし、「gasが不要だから読むだけ」という意味ではありません。署名済みメッセージはログイン、注文、permitなどの権限確認に利用されることがあります。要求元、全文、対象domain、期限を理解できない場合は署名しないでください。
4. token approval・transactionを送る
token approvalは、指定したspenderが特定tokenへアクセスし、上限の範囲で動かせるようにする権限です。MetaMaskのtoken approval解説では、approval後にdappがtransferFromを呼べる仕組みが説明されています。
transactionはchain上の状態を変更します。portfolio残高を眺める目的だけなら、token approvalや資産移動transactionへ進む理由はありません。
次の図では、要求が一段進むごとに何を確認するかを並べています。
approvalを詳しく確認する場合は、token・owner・spender・allowanceを照合する方法で、見るべき組み合わせを整理しています。
ポートフォリオ表示がずれる主な理由
表示がおかしい場合に、すぐ「資産が消えた」「利益が出た」と判断しないでください。まず、どの層で差が出たかを分けます。
chainまたはaccountが違う
同じ0xアドレスでも、Ethereum、BNB Chain、Polygonなどでは残高とpositionが別です。画面が対応していないchainを見ている場合もあります。
token contract・decimals・価格sourceが古い
同じsymbolの別token、移行前contract、誤ったdecimals、価格取得不能があると、数量やUSD換算がずれます。symbolだけでなくcontract addressを確認します。
LP・vault・staking先に預けられている
LP tokenやvault shareを別contractへstakeすると、単純なwallet残高だけではpositionを追えません。deposit transaction、受取token、staking contract、現在の持分を順に確認します。
PancakeSwapのV2 LP tokenとV3 NFT positionの違いは、LPを追加・解除する前のversion確認で説明しています。LP評価と単純保有の差は、インパーマネントロスの計算例も合わせて確認してください。
protocolやvaultが更新・終了している
古いcontractに残るpositionを、現行UIやindexerが取得しないことがあります。新しい画面へ表示されないことと、chain上の残高が0であることは別です。
APR・reward・USD評価の更新時刻が違う
APRは将来の収益保証ではありません。報酬量、報酬token価格、TVL、計算期間、複利換算が変われば表示も変わります。古いスクリーンショットの数値を現在値として使わないでください。
farm.armyへ接続できないときに行うこと
公開画面へ接続できない場合は、検索結果に出た似たドメインやmirrorへ移動する前に止まります。デザインやサービス名が同じでも、同じ運営元とは限りません。
- ブックマークや過去の公式GitHubから、元のdomain表記を確認する
- DNSが残ることと、HTTPS画面が正しく応答することを分ける
- 公式から移転案内を確認できないmirror・コピーsiteへwalletを接続しない
- 残高閲覧を理由に署名、token approval、transactionを求められたら進めない
- 「復旧」「同期」を理由に秘密鍵やSecret Recovery Phraseを入力しない
farm.armyの画面が開かないことだけで、underlying protocol上のpositionが消えたとは判断できません。表示ツールではなく、chainとcontractへ戻って確認します。
Explorerでpositionを照合する順番
ここからは、ポートフォリオツールがなくても確認できる証拠を並べます。難しく感じる場合は、最初の3項目だけでも記録してください。
- chainを固定する どのnetworkで預けたかを、過去のtransactionやwallet履歴から確認します。
- 自分のaddressを固定する 途中でaccountを切り替えていないか、完全なaddressで照合します。
- Explorerでnative coin・token・transaction historyを見る token数量、transfer、contract interaction、block時刻を確認します。
- protocol contractを特定する deposit先、LP pair、vault、staking contractを公式資料やverified sourceと照合します。
- wallet内と預け先を分ける wallet残高、LP token、vault share、staked amount、未請求rewardを別々に確認します。
- 価格と利回りは最後に評価する token数量と持分を確認した後、価格source、更新時刻、withdraw条件を確認します。
contractの入力やevent logsまで追う場合は、ABI・calldata・logsの読み方を参照してください。transactionがpending、failed、replacedのどれかを調べる場合は、receipt・nonce・statusの確認順で切り分けます。
確認チェックリスト
| 状況 | 最初に確認すること | 進めない操作 |
|---|---|---|
| farm.armyが開かない | 確認日時、HTTP / HTTPS、公式の移転案内 | 検索で見つけたmirrorへの接続 |
| portfolioを見るためconnectを求められる | domain、選択account、共有するaddress | 不明なsiteへの接続 |
| signatureを求められる | 要求元、全文、目的、期限 | 読めないmessageへの署名 |
| approvalを求められる | chain、token、owner、spender、上限 | 残高確認だけの無制限approval |
| USD表示が0または極端 | token数量、contract、decimals、価格source | 表示額だけで消失・利益を断定 |
| LP・vaultが見つからない | chain、account、version、staking先 | 同じdepositやapprovalの繰り返し |
よくある質問
farm.armyはサービス終了したのですか?
この記事の確認だけでは断定できません。2026年8月29日に、この環境から公開WebサービスのHTTP / HTTPS接続を確立できなかった、という範囲です。DNSと公式GitHubは残っていますが、現行機能、保守、データ鮮度は確認できていません。
公開アドレスを入力しただけで資産を動かされますか?
公開アドレスだけでは、秘密鍵による署名やtokenの利用許可にはなりません。ただし、siteがアドレスを知ることで、公開残高や履歴とアクセスを結び付けられる可能性があります。
ウォレット接続とtoken approvalは同じですか?
同じではありません。接続は選択accountのアドレスをsiteへ見せる段階です。token approvalは、spenderへ特定tokenを動かせる権限を与えるonchain操作です。
ポートフォリオ表示が0なら資産はありませんか?
表示だけでは判断できません。chain違い、未対応position、staked balance、古いcontract、価格取得不能でも0や空欄になることがあります。Explorerでtoken数量とcontract interactionを先に確認します。
旧記事の画面通りに操作できますか?
現行手順としては使えません。旧画面は2021年時点の記録で、2026年8月29日には同じUIと機能を確認できませんでした。
まとめ
- 2026年8月29日時点で、この環境からfarm.armyの公開Webサービスへ接続できなかった
- DNSと公開repositoryが残ることは、現在の稼働・保守・安全性の保証ではない
- 旧画面の残高、LP内訳、APR、USD評価、対応先は現在値として使わない
- 公開アドレス閲覧、wallet接続、message署名、token approval / transactionを分ける
- portfolio表示は、chain、contract、position、価格sourceへ戻って照合する
- 公式の移転案内を確認できないmirrorへ接続・署名・approvalをしない
farm.armyの表示がなくても、確認の起点は公開chain dataです。まず数量とcontractを確認し、その後で価格や利回りを評価してください。
確認した一次情報
- farm.army: HTTP / HTTPS接続確認確認日: 2026/08/29
- farm.army: backend repository確認日: 2026/08/29
- farm.army: frontend repository確認日: 2026/08/29
- farm.army backend: 2022-04-18 commit確認日: 2026/08/29
- farm.army frontend: 2022-02-22 commit確認日: 2026/08/29
- ethereum.org: Block explorers確認日: 2026/08/29
- MetaMask: dappへのウォレット接続確認日: 2026/08/29
- MetaMask: メッセージとトランザクションの署名確認日: 2026/08/29
- MetaMask: token approval確認日: 2026/08/29



