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2020年ごろから急成長を遂げた1INCH。最近よく耳にするようなった人も多いと思います。とはいえまだ1INCHがどんなものなのかよくわからない人も多いです。
実際、配布後すぐに何度か高騰をみせるなど今後仮想通貨市場で存在感を増していきそうです。
今回の記事ではこの1INCHの特徴や使い方について詳しく解説していきます。
1INCHとは?
1INCHとは、2020年あたりから注目されている1inch.exchange(ワンインチドットエクスチェンジ)というDEX(分散型取引所)が開発した独自のガバナンストークンです。
これからこの1inch.exchange(ワンインチドットエクスチェンジ)の特徴について解説していきます。
フロントランニング防止機能
フロントランニングとは、自分以外のユーザーが取引しようとしたのを見計らい、先回りすることで自分の取引を成立させることを言います。
他のユーザーに自分より不利なレートで取引させ、自分は利ざや(「売値と買値」の差額によって生じる利益金)を稼ぐことになるので、DEXを利用する上で問題になっています。
ですが1inch.exchange(ワンインチドットエクスチェンジ)は、ユーザーの取引情報が他のユーザーに露見することを防ぎ、フロントランニングを防止する機能が備わっています。
DEXアグリゲーターである
1inch.exchange(ワンインチドットエクスチェンジ)はDEXアグリゲーターといい、トレーダーに最も有利な価格で約定させることができるDEX(分散型金融)になります。
わかりやすく例えると、旅行の比較サイトを利用した際に、行き先や料金などを入力し、その中から一番いい条件のものを探し出してくれるように、たくさんあるDEXの中から最も良いレートを選んでくれるDEXになります。
1INCHを利用すると、32種類のDEXなどから最良レートで仮想通貨の交換を行うことができます。
試しに1inch.exchange内でBUSDとUSDTの交換を比較してみると、今回は1inch.exchange(ワンインチドットエクスチェンジ)が一番お得に交換ができるようだったので、1inch.exchangeで10000コインのBUSDをUSDTに交換してみると9998.44USDTに交換されました。

また、試しに別のDEXであるパンケーキスワップで同じ額の10000コインのBUSDをUSDTに交換してみたら、9975.52USDTに交換されました。

比較してみると分かるように、1inch.exchangeとパンケーキスワップでは、大体23USDT分くらい違います。
これを日本円に直すと二千円ほど違うので、積み重ねていくとかなりの金額の差になります。なので、取引額が大きい方は1inch.exchangeを使用してみるとかなりお得に取引ができます。
ちなみに、1INCHの月平均取引高は10億ドル(約1036億円)を超えており、これはDEXアリゲーターのジャンルの中では最大級の規模で、DEX市場全体から見ても10%程度のシェアがあります。
DEXアグリゲーターを実際に使ってみた
取引する際に、「過去に交換したことのあるトークン(通貨)」と「初めて交換するトークン(通貨)」とでは表示される項目が違うので、今回は、その2パターンのやり方について解説していきます。
過去に交換したことのあるトークン(通貨)
BDOをMSCに交換してみます。
まず、それぞれ通貨をタブの中から選択します。次にいくら交換するのか入力します。ちなみに右上にある「Balance」をタップすると全額分入力されます。

次に、交換する前に左下にある「Exchanges」の欄を確認します。ここは、どこのDEXが今一番お得に交換・取引できるかが比較して表示されたものです。たまたま今回は1inch.exchangeが一番お得だったので、このまま交換します。
確認後、全て入力したら青いボタンの「SWAP Token」をタップします。

次に確認画面が小さく表示されるので赤いボタンの「Accept」、青いボタンの「Comfirm Swap」をタップします。


次に、右側にまた画面が表示されるので、青いボタンの「確認」をタップします。これで取引が完了です。

初めて交換するトークン(通貨)
BTDとMSCを交換してみます。
初めて交換するトークンの場合、右側にオレンジ色の鍵マークが表示されています。まずはこの鍵マークをタップします。

次に青いボタンの「Unlock」をタップします。

次に、右側上部に画面が表示されるので、青いボタンの「確認」をタップします。

この一連の操作は、1inchにこのトークンを移動させる権限を許可する作業になります。
この操作を済ませたら、あとのやり方は一緒です。通貨と交換する数量を入力し、青いボタンの「Swap Token」をタップします。

出てきた表示画面にある「Comfirm Swap」をタップし、

右側に表示された画面にある青いボタンの「確認」をタップします。これで取引の完了です。

利用する際の注意点
1inchにトークンを移動させる権限を許可する操作について解説しましたが、この操作の裏を返すと「権限さえあればトークンを勝手に動かすことができる」ことになります。
これを悪用して、人のウォレットからトークン引き抜こうとする人もいます。Defiではたまに悪質なプロジェクトがあり、抜かれてしまう被害が起こっています。
今実際にバイナンススマートチェーンでは1日に1~2個、そういった被害が起こっているので、今この操作は何をしているのか?何を許可しているのか?しっかり知識をつけておきましょう。
また、1inch内でのこういった引き抜きの被害に遭わないための予防として知っておいて欲しいのですが、先ほど画像で説明した際に「鍵マーク」をタップした後に出てくる青色の「Unlock」と緑色の「Infinite Unlock」がありました。

青色の「Unlock」は、すぐ下に数量が表示されていますが、これは表示されている数量内での引き出しができる状態を表しています。
緑ボタンの「Infinite Unlock」にすると無限に引き出せる状態になります。言い換えれば、制限がない状態です。
なので、引き抜き被害の対策として、使う度に制限をかけて、使い終わったらリボーク(切断)をすることが大切です。こちらの操作についてはまた別の記事で紹介できたらと思います。
ちなみに、マイナーなコインの引き抜き被害はあまりなく、ハッキングする側の人間からすると、すぐに資産に変えられるBUSDやBNBなどのコインが狙われやすいので、メジャーなコインを取引する際の操作には注意しましょう。