今回の記事では、NFTブームによってよく耳にするようになった『ファンジブル』という単語について解説していきたいと思います。
そもそも、NFTはノン・ファンジブル・トークンの頭文字を取った用語になります。
言葉の単語を理解することで、よりNFT(用語)に関する知識が理解しやすくなると思います。今回の記事を通じて、トークンのあり方を知っていただけると嬉しいです。
『NFTの理解を深めたい』『トークンの概念を理解したい』そんな方は、是非最後まで読んでみてください。
「ファンジブル(fungible)」とは?
『ファンジブル』とは、直訳すると代替可能であることです。
世の中に同じ価値が存在し、代わりが効くことを意味する為ドル紙幣や円紙幣、BTCやETHなどの仮想通貨もすべてファンジブルトークンになります。
「ファンジブル」なモノの例
例えば、①と②の交換があったとします。
『ファンジブル』の概念でいうと、例①が正しい交換になります。
例②はたしかに、100円玉✖10枚=1000円なので”両替”は可能です。(交換ではない)
100円玉10枚と1000円札1枚では機能が違います。このように、価値または機能にずれが生じてしまう場合はファンジブルではありません。
①の交換のように、自分が所持している1000円札と誰かが所持している1000円札を交換しても価値や機能が変わらず、同じように利用することが可能な場合を『ファンジブル』と言います。
その他の例:1BTCもファンジブルです。
NFTはノンファンジブルトークンの略称
NFTは英語でNon Fungible Tokenと書きます。
「ファンジブルトークン」の逆なので、代替不可能なトークンという事になります。
例:絵画・音楽などは全く同じものが存在しない為、同じ価値を創造することが不可能です。そのため、ノン・ファンジブルに分類されます。
「ファンジブル」に関する分類
- ファンジブル・トークン(FT):代替できるトークン
- ノン・ファンジブル・トークン(NFT):代替できないトークン
- ハイブリッド・トークン(HT):2つの中間に位置するトークン
トークンは、これら3つに分類することができます。
ファンジブル・トークン(FT)
FT(ファンジブルトークン)は代替することができるトークンになります。
代替することが可能という事は、他のトークンと交換をしても価値や機能は変わらないという事です。
仮想通貨や紙幣といった、自分と第三者で交換しても同じ価値として利用できるものをFT(ファンジブルトークン)と呼ばれています。
ノン・ファンジブル・トークン(NFT)
NFT(ノンファンジブルトークン)は、代替することができないトークンになります。
代替することができないという事は、同じ価値を持つものが存在しないという事になります。
絵画など今までは本物かどうか(一意性)を証明する事が不可能だったものを、ブロックチェーン技術を利用しデジタル化した事によってトークンとして利用が可能になったものがNFTと呼ばれています。
ハイブリッド・トークン(HT)
HT(ハイブリッドトークン)は、ファンジブルトークン/ノンファンジブルトークンの中間に位置するトークンになります。
代替可能かつ代替不可能でもあるという事であり、「数量制限のある代替可能トークン」と考えてもらうと良いです。
「コンサートのチケット」や「世界に5本だけしか無い腕時計」など個数に制限が有る場合、限られた範囲でのみ交換ができるがそれ以上の範囲では代替不可能になるトークンがHT(ハイブリットトークン)と呼ばれます。
「ノンファンジブルトークン」で実現できること
NFT(ノンファンジブルトークン)は、価値があると証明することができなかった分野にNFTを活用することで希少価値の創造を可能にしました。
現在は、デジタルアート/ゲームといったジャンルで所有証明書としてNFT化し販売することが多いです。最近では、物理的なモノとの所有証明書としての、有形とデジタルの掛け合わせもでてきました。
代替することができない一意性があるのがノンファンジブルトークン/作ることに制限が設けていなければファンジブルトークンです。この事を一つ覚えるだけで、どのような事が実現できるか非かを判断することが可能になると思います。