今回の記事では、ビットコインFXの用語理解として『証拠金』について深堀りしていきたいと思います。
ビットコインFX(仮想通貨FX)は証拠金(レバレッジ)取引とも言われ、『証拠金』に関する用語として『証拠金維持率』『必要証拠金』『追加証拠金』『拘束証拠金』などがあります。
そのため、ビットコインFXを仮想通貨運用として取り組む上で『証拠金』は大切な用語になります。
『レッジの損益計算がよく分からない方』『必要証拠金や証拠金維持率などの計算方法を知りたい方』『追証やロスカットのルールを知りたい方』など初心者の向けの基礎知識として参考になれば嬉しいです。
- 証拠金とFX取引の関係性
- 資金を守るための計算方法
- 資金を守るためのポイント
これから取り組もうと考えている方は重要な内容ですので是非最後まで読んでください。
ビットコインFX(仮想通貨FX)における証拠金とは?
BTC(ビットコイン)FXでは、『証拠金』という担保を預け入れる事でポジションを保有することができます。
また、各取引所の口座に入れた資金を『証拠金』といい、レッバレッジ取引ではこの資金源を超えた取引が可能になります。よく、レバレッジ取引にかける為の『担保』と説明される方が多いです。
- 必要証拠金:余剰資金が少ない方は確認したい!
- 証拠金維持率:大切な資金を守る上で確認したい!
- 追証証拠金:取引所を選ぶ際に確認したい!
- 拘束証拠金:証拠金維持率との関係性について確認したい!
- 注文中証拠金:拘束証拠金との関係性について確認したい!
- 有効証拠金:証拠金との違いを理解する上で確認したい!
- 余剰証拠金:自分の余裕度を把握する上で確認したい!
今回はこの7つの『証拠金』について解説します。
ビットコインFX(仮想通貨FX)を取り組んでいる方や取り組もうと考えている方にはとても重要な用語になります。では、証拠金に関するそれぞれの用語について詳しく解説していきたいと思います!
ビットコインFXにおける必要証拠金の計算方法について
言葉どおり、BTC(ビットコイン)FXの取引に最低限必要な資金の事を指しています。
自分のポジションを持つ際に『買い・売り』を決めるだけでなく、『数量・レバレッジ数』なども決めると思いますが、それらの取引金額に応じて必要になる資金です。
レバレッジをかけるということは、自分が持っている資金よりも多くの資金のポジションを持つということになりますので、その際の「証拠」となる資金を自分が払う形になります。
レバレッジ倍率から合計の購入金額が計算できることから、証拠金も計算することができます。
必要証拠金=数量×レート(約定時価格)÷レバレッジ数
このように必要証拠金は計算することが可能です。
自分の持ちたいポジションの資金は、予め口座に入れておく必要があります。
ビットコインFXにおける証拠金維持率の計算方法について
BTC(ビットコイン)FXでよく証拠金維持率という用語を聞くと思います。
これは、あなたが仮にポジションを保有しているとしたら、その証拠金の残高の割合を指しています。
細かい計算も可能ですが、ざっくり理解するなら「残高がこれ以上減ると今のポジションが持っていられなくなるライン」とでも理解しておくといいと思います。
証拠金残高(口座資金ー損失額)÷必要証拠金(ポジション÷レバレッジ数)×100
=証拠金維持率
必要証拠金同様に、証拠金維持率も計算で求める事が可能です。
他のブログでも何度もお伝えしてきましたが、仮想通貨の相場は値動きが非常に激しいです。
そのため、この証拠金維持率がどれくらいを保っていると安全だと言うことが断言できない所ではありますが、証拠金維持率はロスカットと関係があるので非常に重要になります。
ロスカットの一般的な基準として、証拠金維持率が20〜30%と言われています。
ビットコインFXにおける追証証拠金について
取引所によって追証証拠金がある所とない所があります。
証拠金以上の損失が出てしまった場合、追加証拠金が発生します。イメージ的には、借金になります。
個人的には、追加証拠金がない取引所をおすすめします。なぜかというと、ロスカットされた場合にリセットして再度新しくポジションを持つことが可能だからです。
追加証拠金の支払いをしないと新しく取引ができなかったり、借金のように返済しないといけない形になると追加の損失を被ることになります。
追証証拠金は、追加で支払わなければいけないものです。そのため、追証になるたびに請求がきてしまいます。
ポジション保持(損失が出た場合)▶追証▶ロスカット。
この順序で取引が行われる為、追証がない取引所の場合、ロスカットされるまで支払う必要はありません。
追証をすることで、証拠金維持率が上がり取引が継続できる点においてメリットを感じる方もいらっしゃるかと思います。ただ、追証をしてもロスカットされてしまう場合はありえますので注意が必要です。
取引所によって追証のルールは異なります。
もし追証がある取引所を利用される方は事前にリサーチすることをおすすめします。
ビットコインFXにおける拘束証拠金の計算方法について
言葉どおり、取引の際に拘束される証拠金を拘束証拠金と言います。
注文中証拠金+必要証拠金=拘束証拠金
注文中証拠金は、発注済未約定の注文に必要な金額を指しています。指値・逆指値の新規注文をしている分の証拠金額を注文中証拠金といいます。
拘束証拠金から証拠金維持率を求める事も可能です。
拘束証拠金+評価損益÷拘束証拠金×100%=証拠金維持率
ビットコインFXにおける有効証拠金について
よく、証拠金とセットで有効証拠金というワードも耳にすると思います。
有効証拠金は、取引として利用可能な証拠金の総額を指しています。
証拠金と含み損益の合計金額が有効証拠金になります。
含み損益は、まだ決算していない損失の事をいい決済した場合損失に変わります。
そのため、計算方法は証拠金ー含み損益の金額=有効証拠金になります。
※利益が出ている場合は+で求め、ポジションを持っていない場合の有効証拠金は、証拠金+0円=有効証拠金で求めることが可能です。
評価損益から有効証拠金を求めるため、市場にあわせて数値も変動します。
なお、証拠金維持率は有効証拠金を元に計算されます。チャートの動きに合わせて有効証拠金の残高が上下するために証拠金維持率が変動する理由です。
有効証拠金÷必要証拠金=証拠金維持率
ビットコインFXにおける余剰証拠金の計算方法について
余剰証拠金は、自分の口座の余裕度を数値化したものになります。
有効証拠金のうち消費されていない資金を指しています。
有効証拠金ー必要証拠金=余剰証拠金
この計算からもわかるように、余剰証拠金が大きいほど比較的安全な取引を行えているということがわかってくると思います。逆を言うと、この余剰証拠金に余裕がない場合リスクが高い取引をしていると言えます。
余剰証拠金がマイナスになった場合、証拠金維持率もマイナスになっています。
『ロスカットがされやすくなる』ということと『通貨の購入ができなくなる』という事はおさえておきましょう。また、レバレッジを上げることで必要証拠金が低くなります。これにより、余剰証拠金を増やすということも一つの戦略になると思います。
証拠金取引のまとめ
- 必要証拠金:自分のトレードしたいポジション分は予め用意!
- 証拠金維持率:ロスカットの基準は維持率が20〜30%!
- 追証証拠金:追証証拠金のあるなしは事前にチェック!
- 拘束証拠金:拘束証拠金からも証拠金維持率を求めることが可能!
- 注文中証拠金:指値・逆指値注文の新規の証拠金を指す!
- 有効証拠金:証拠金との違いを理解!
- 余剰証拠金:自分の余裕度を把握!
今回紹介した証拠金は7種類です。
値動きの激しい仮想通貨の市場を逐一計算で求めるのは、厳しいです。そのため、計算ツールを利用したり事前にエクセルなどで計算式を作成することをおすすめします。
特に「レバレッジを◯倍で取引したい」と先に決めておけば、証拠金は計算できます。自分の残高に合わせてレバレッジを調整することは非常に重要です。(プロは5~10倍で取引していると言われています。)
損益ばかりに目がいきがちですが、証拠金を理解することでFXについてかなり詳しくなります。知識として、用語理解は深めていく事が大切です。