今回の記事では、DEXの一つであるMars Ecosystem(マーズ・エコシステム)について解説していきたいと思います。
APRが高い事で人気があるDEXになっていますが、パンケーキスワップでもファームが可能になっていてAPRは2番目に高いです。
パンケーキスワップを利用している方だと分かると思うのですが、他の通貨と比べるとかなりAPRが高いと感じると思います。今回はそんなMars Ecosystem(マーズ・エコシステム)について紹介します。
『Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)のAPRが高い理由を知りたい』『Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)の機能について知りたい』『新しいDEXに興味がある』そんな方は是非最後まで読んでみてください。
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)とは?
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)はバイナンススマートチェーンのプラットフォームをベースに構築された、DEX(分散型取引所)になります。
2021年8月ごろから開始されたプロトコルで比較的に新しいDEXになっており、冒頭でもお伝えしたようにAPRが高いことから利用者が増えてきています。
2021年11月現在のTVLは、日本円で680億円ほどになっており火星をモチーフに様々なサービスを利用することが可能になります。
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)の機能
- Pools
- Farms
- Swap
- Liquidity
- Claim
- IHO
上記6つが現在利用することが可能な機能になります。
その他にもNFTなど今後利用可能になるサービスも存在します。
今後のサービス展開については、各SNSから情報を収集していくのが良いでしょう。
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)の対応ネットワーク
現在利用可能なネットワークは、バイナンススマートチェーンのみになります。
Mars Ecosystemのガバナンスコインは『XMS』
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)のガバナンスコインは、『XMS』になります。
ステーブルコインは『USDM』になりますが、まだ始まっていません。
今月11月中にはリリース予定との事なので、詳細の発表を待ちたいところになります。
※11月21日22時開始と発表されました。
『XMS』のトークノミクス
『XMS』は発行上限を10億枚としています。
XMSの配分比率
投資家 | 8% |
IDO | 2% |
チーム | 10% |
DAO 財務(マーケットメイク,オペレーション,マーケティング, パートナーシップ etc.) | 15% |
コミュニティ・インセンティブ (流動性マイニング,トレードマイニング, エアドロップ, etc.) | 65% |
権利確定期間
投資家 | 受給権利行使まで、ジェネス・ローンチから18か月間 |
チーム | 受給権利行使まで、ジェネシス・ローンチから36か月間 |
配布率は普段気にすることのない数字かもしれません。
基本的に、実際はプール/ファームを利用しているユーザーとのシェア率によります。
ここについて詳しく知りたい方は、イールドファーミングの基礎知識の記事を読むと理解が深まると思いますので是非参考にしてみてください。
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)のメリット
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)の良い点について紹介します。
APRが高い
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)で最も高いAPRは、11月現在479%になっています。
実際にMars Ecosystem(マーズ・エコシステム)のファーム/プールをみてみて貰うと分かると思うのですが、比較的にどのAPRも高いです。
『Mars EcosystemのAPRは、なぜ高いのか??』については、デメリットで紹介したいと思います。
APR(年利)が高いということは、資金が増えやすいということになります。
CERTIK(監査機関)に監査を受けている
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)は、CERTIK(監査機関)の監査を受けています。
『監査を受けている』という点は、一つサービスを利用する上での安心に繋がると思います。
ただ、監査は安全だ!!!と信用しきらないことも大切です。
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)のデメリット
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)の懸念点について紹介します。
180日間の資金ロック期間がある
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)は、プールで収穫を行う場合ウォレットではなくClaimに反映がされ資金ロックがされます。
180日間均等に配られ、3日に1回ずつ反映されます。画像に記載ある通り、請求の度にガス代が発生するのでコスト面も考慮する必要があります。
これが、Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)のAPRが高い理由になっています。
ロックが取れると他のトークンにスワップする人が出るため、APRが下がる可能性は十分にあります。
DEX特有のリスク3つ
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)に関わらず、DEXを利用する上で気をつけてほしいリスクがあります。
- サービス自体が消滅する可能性がある
- ハッキングを受けてしまう可能性がある
- 運用中にトークンの価値が下がる可能性がある
上記3つが主にDEX(分散型取引所)を利用する上で起こりうる可能性があるデメリットになります。
①②に関しては、運営の自発的か第三者によって起こる可能性があるリスクです。
そのため、自分が利用しているDEXが明日消滅してしまうリスクはあります。
この場合「資金が全損」になるので、許容できない場合は利用しないほうがいいでしょう。
③に関しては、高利回りで運用できるとはいえ、通貨自体の価格が下がったらマイナスになります。
例えば、PancakeSwapではCAKEトークンをよく使いますが、運用している間にCAKEトークンが10円程度になる可能性もあります。そうなってしまった場合差額分がマイナスになります。
金融の市場に慣れていない方からすると大きなリスクと感じると思います。
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)の各操作方法
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)の⑥つの機能について紹介していきます。
Pools
プールの機能は、トークン単体を預けるだけで他のトークンを受け取る事が可能になります。
基本的にプールはLPのように「流動性」を提供しないので、割当が少なくなる傾向があります。つまり、APRが低くなるように設定されています。
しかし、Mars Ecosystemではプールでも高いAPRになっており、特にCAKEを預けてXMSを得られるプールの利用者が非常に多いです。
プールの操作方法については、他のDEXと変わりません。
Farms
ファームの機能は、プールのLPを預ける版のようなイメージです。LPはどこのDEXで作るかが重要になります。
詳しくは下の記事を参考にしてください。
各行をタップすることで、各サイトのLP作成画面に飛ぶ事ができます。わざわざページを自分で探す手間が省けるので楽です。
Swap
仮想通貨を交換する機能です。
外部の仮想通貨取引所を利用することなくこのMars Ecosystem(マーズ・エコシステム)内で交換することが可能になります。
Marsは自分たちのDEXを利用しているため、パンケーキDEXとレートが異なります。(流動性が異なる)
良いレートで交換したい場合には、ここを利用せずにDEXアグリゲーターを利用しましょう。
※XMSを購入・売却したい場合には流動性の関係で、MarsのDEXを利用したほうがいいです。
Liquidity
LPを作成したり解体したりする流動性提供の機能です。基本操作は他のDEXの流動性提供同様です。
このあたりの操作方法がわからない場合、一度全ての基本操作を体系的に知っておくことをおすすめします。
パンケーキスワップを題材にした操作方法の解説がありますので、そちらの記事を参考にしてください。
Claim
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)内で増えた報酬が貯まっているところになります。
通常収穫した場合、自分のウォレットに反映されると思いますがMars Ecosystem(マーズ・エコシステム)の場合このClaimに反映されます。
IHO
新しいトークンのIDOプラットフォームです。
MarsおよびMarsの提携先のトークンがこのプラットフォームを利用して配布割当が行われます。全て期間限定で、アナウンスはSNSなどで行われます。
気になる方はテレグラムグループなどに参加しておきましょう。
Mars Ecosystemのまとめ
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)を利用することで、高利回りの運用が可能です。
DEXは、交換や運用にかかる手数料などの費用が低い為、国内取引所のみを利用されている方は海外取引所の利用を考えてみてもいいかもしれません。
Mars Ecosystem(マーズ・エコシステム)のガバナンスコインである『XMS』を利用する事でいろいろな仮想通貨(BNB/ETH/CAK/For…etc)を受け取ることができます。
今月11月に詳細が発表される予定であるステーブルコインの『USDM』についても情報を追っていきたい所です。(※11月21日22時より開始発表がありました)
操作方法については、他のDEXとほぼ変わりがない為利用方法が分からない方は、各サイト記事を記載していますので是非参考にしてみてください。
この記事はあくまでMars Ecosystem(マーズ・エコシステム)の解説記事となります。運用を推奨する意図はございませんので利用される場合は各自でご判断ください。