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【仮想通貨FX】逆指値(条件付き注文)とは?基本的な使い方・注文方法・メリット・デメリットを紹介

今回の記事では、仮想通貨取引で利用できる注文方法の一つである逆指値注文について解説して行きたいと思います。

特に本業がある方や運用時間が限られている方など、チャート画面をみている時間の確保が難しい方におすすめの注文方法になります。この注文方法は自動で決済する流れなので場面に応じて利用することが可能です。

仮想通貨FXで利用することが可能な注文方法として、成行き注文/指値注文/OCO注文/IFD注文/IFD-OCO注文などがありますが今回はその中の『逆指値注文』について解説します。

簡単に説明すると現在の価格より、『高くなったら買いたい・低くなったら売りたい』注文方法です。比較的利用しやすい注文方法ではありますので使い方含め理解しておきたいポイントを知っていただければ嬉しいです。

仮想通貨FXでは『条件付き注文』から注文する必要がありますが、通常の指値注文ではできない逆指値の注文方法を知りたいという方は、是非最後まで読んでいただければと思います。

逆指値とは

逆指値注文は、条件を満たした場合に自動で発注される注文です。

『逆指値』という言葉通り、指値注文の逆になります。指値注文では通常『指定した価格以下で買い注文・指定した価格以上で売り注文』ですが、この逆を行うため逆指値と呼ばれます。

指定していた条件より高くなったら買い・低くなれば売りの注文が自動で入るように設定する注文方法です。

(例)現在の価格を1200円とします。1100円の売り注文の予約をしている状態です。

①指値注文の場合

▶この時点で1100円の売り注文を行ってしまうと1200円で約定してしまいます。現在価格が1200円の為、その瞬間に約定し、売りポジションに変わってしまうという事です。

②逆指値注文の場合

▶この時点で1100円の売り注文を行っても、現在価格が1200円の為注文はすぐに実行されません。指定した価格まで現在価格下がった時に、1100円の売り注文が実行されるという事です。

逆指値注文の使い方

今回は大手海外取引所のBYBIT(バイビット)での逆指値注文を例にします。

  1. 逆指値で損切りする手順
  2. 逆指値を利用し利確・損切り両方を注文する手順
  3. 逆指値を利用しトレンド市場に乗る手順

この3つの利用手順を紹介していきます。

逆指値注文を利用する前に知りたいこと

仮想通貨FXでは、『逆指値注文』という注文は無く『条件付き注文』を利用して注文を出します。

画像の逆指値注文の内容

『48500.00以下になったら売り注文を実行する』という注文になります。

この状態ではまだポジションになっていないので、証拠金などは利用されていないです。

その為、注文内容の変更/キャンセルを行う事が可能な状態で、現在の株価が条件を満たした時に市場に注文が発注されます。

逆指値の使い方:流れ①(逆指値で損切)

リスクを抑えたい時に利用する方法です。

今利確したいわけではないが、相場が予想と反転した場合損失を最小限に抑えたい時に利用することができます。

  1. 条件付きを選択:参入注文から変更が可能です。
  2. 価格の設定:トリガー/注文価格の値を決めます。
  3. 注文タイプの選択:
    トリガーは3種類可能【成行・インデックス・マーク】
    注文価格は【成行・指値】
    ※ここを「成行」にすると純粋な逆指値注文が発注できます。
  4. 数量の選択:買い・売りの数量を決めます。
  5. 逆指値注文:市場が、上がった場合ロング(買いの注文)/下がった場合(売りの注文)で参入します。
今回の逆指値注文の意味
  1. BTCが上がると予想したので、$49001.00で『買いの注文』を入れました。
  2. 相場が仮に下がった場合に備えて、$48500.00で『売りの逆指値』注文も出します。
  3. 相場が48500.00まで下がり、売り注文が実行された場合$501の損失に限定という意味になります。(実質的な損切り)

※損失の拡大を防止するために、逆指値を利用した例になります。

逆指値の使い方:流れ①の応用版(利確ライン+逆指値で損切)

仮想通貨の市場は、レンジ相場8割と言われています。

そのため、相場が読みにくい時利確として利食いを設定して発注に加えて反転した場合のリスクヘッジとして損切り注文として逆指値を活用する方法です。

今回の逆指値注文の意味
  1. BTCが上がると予想したので、$49001.00で『買いの注文』を入れました。
  2. $51467.5の売りの指値(利食注文)と同時に相場が仮に下がった場合に備えて、$48500.00で『売りの逆指値』注文も出します。
  3. 相場が予想通り上昇し、$51467.5で利確設定。逆に相場が下落し48500.00まで下がった場合には、売り注文が実行され$501の損失に限定という意味になります。

※読みにくい相場に対してトレンドに乗れるように、フォロー注文として逆指値を活用。

逆指値の使い方:流れ②(トレンドフォロー)

上昇トレンド/下降トレンドの2つ市場に対してトレンドに乗って利益を出せるように逆指値を利用します。

今回の逆指値注文の意味
  1. (現在レンジ相場で下降トレンドになる予想)
  2. レンジ相場が崩れ、下降トレンドと見極められる瞬間($48,500)に売り注文が入れれるように逆指値を設定
  3. 相場が$48,500を下回ると自動的に売りポジションを持ち、下降トレンドに乗っかる形で利益を出せる

逆指値のメリット3つ

  • 上昇・下降しそうだと思う所で逆指値注文を利用し、上昇トレンド・下降トレンドに乗ることができます。(トレンドフォロー)
  • 今回の利用方法のようにリスクヘッジに繋げる事も可能です。(損切として利用)
  • 予想と逆のパターンになってしまっても一定の利益を確保することが可能です。(利確として利用)

①トレンドに乗り利益に繋げられる

上昇・下降しそうだと思う所で逆指値注文を利用し、トレンドに乗ることができます。

トレンドを見分けるのが難しい場合でも、逆指値を利用することでトレンドに乗ることができます。

②リスクを最小に抑えられる

利用方法でも紹介したように、損切りとして逆指値を利用することが可能です。

そのため、チャートを見ていられない時間に暴落などがあったとしても逆指値注文をオーダーしておくことでチスクを抑えることができます。

③損失をカバーする

予想と逆の市場になることの方が多いと思います。

そんな時でも、逆指値をタイミングよく利用することで利益を確保するのにつなげることも可能です。

逆指値のデメリット3つ

  • レンジ相場になっている場合、指定している相場に中々入る事がなく注文が実行されにくい。
  • 手数料が発生する。仮想通貨の取引は取引ごとに手数料が発生するのでそちらを含め利益幅を作る必要がある。
  • 相場の変動が激しいことが多いため、損切りとして活用する場合とトレンドで利用する場合に備えたい。

①注文が実行されない

レンジ相場になっている場合、自分で指定している相場に中々入る事がない時があります。

その場合は注文に変わることがないので、チャートを見る時間がある場合は指値注文を活用したほうがいいです。

②手数料のコストが発生する。

仮想通貨の取引は注文ごとに手数料がいくつか発生するのでそちらを含め利益幅を作る必要があります。

今回紹介した、Bybit(バイビット)の手数料をしりたい場合はこちらを参考にしてください。

③相場によっては利用する方がリスク

仮想通貨の相場は変動が激しいことが多いため、市場が反転してもまたすぐ反転する場合もあり逆指値注文がよりリスクに繋がる場合もあります。

今回紹介した以外にも損失限定条件付き利食い狙い利益確定レンジ抜けの買い・売りなど逆指値の利用パターンは他にもあります。

しかし、損切りとして活用する場合とトレンドで利用する場合この2つの場合に利用する事をおすすめします。

逆指値の補足

  • 逆指値の場合の利確・損切りとは?
  • 逆指値が利用できない取引所は?
  • 指値注文と逆指値の違いは?

逆指値注文の補足説明として3点紹介します。

逆指値の場合の利確・損切りとは?

逆指値をリスクヘッジとして使う際利確・損切という言葉がでてきます。

それは、上の画像のAさんBさんが同じ結果になることを利用しています。

AさんとBさんが同じタイミングで1BTCを保有したとします。

Aさんは60,000$に利食注文を入れました。
Bさんは60,000$に売りの指値注文を入れました。

60,000$に到達したのでAさんは利確。
10,000$の利益確定。

Bさんは売りの注文が入り両建ての状態になります。
▶両建てのポジションを持った時点で10,000$の利益が確定しています。

つまり、AさんとBさんは注文方法は違いますが同様の決済を行っていることになります。
(両建てができない取引所の場合はBさんの取引は自動的にAさんの取引と同様になります)

逆指値が利用できない取引所は?

すべての取引所で逆指値注文が利用できるわけではありません。

利用する前に確認するのが良いでしょう。

両建てができない取引所の場合はこのように、売りの注文を入れようとすると利確(利食)になるのでポジションを持つ証拠金は発生しません。

新しくポジション持たなくとも現状のポジションを決済することで希望の注文方法を実現できるため、新規ポジションのための証拠金が不要になるのです。

※上記取引画面はBinance(バイナンス)になります。

指値注文と逆指値の違いは?

冒頭でも説明したように、指値注文の逆を行うので逆指値注文になります。

上記で手順を紹介したように、逆指値の場合はすぐに注文として市場にでる指値注文と違い決定実行ではなく『こうなるかもしれない』というリスクヘッジや利益に拡大に繋げる注文方法になります。

指値注文の内容:1000円以下で買う/1000円以上で売る

逆指値注文の内容:1000円以上になった場合買う/1000円以下になった場合売る

このように、注文内容の目的が異なるので自分の場面に応じて使い分けることをおすすめします。

逆指値のまとめ

逆指値注文は主に

  1. 損失に備えて注文を設定しておく
  2. トレンドフォローができるように注文を設定しておく

この2つを実現するために使える注文方法です。

今回紹介したBybitでの逆指値注文ですが、細かいトレード方法はこちらのブログで紹介していますので興味がある方は参考にしてください。

実際に利用することでより『逆指値注文』のやり方手順が理解することができると思いますので、余剰資金がある方は挑戦してみるのも良いかもしれません。Bybitでは少額からでも取引が可能です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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みかん
みかん
みかん(3mikan)です。 トークン/DEX開発経験があり、主に仮想通貨・DeFiについて情報発信しています! お仕事のご依頼やご相談はテレグラムの個人DMから、ご質問がある場合にはテレグラムのグループにてお願いします。