今回の記事では、ビットコインFXについて初心者の方でもわかりやすく理解できるよう解説していきたいと思います。
ビットコインFXは証拠金取引(レバレッジ取引)とも呼ばれ、認知度は年々高まっています。

一般社団法人日本暗号資産取引業協会が発表している統計からもわかるように、証拠金取引の人気が読み取ることができます。ただ、一方でリスクも大きいのがこのレバレッジ取引になります。
また、メジャーな取引である現物取引と比較すると手数料面でも違いがあります。今回は各取引所の手数料を比較しながら、初心者むけにビットコインFXの基礎知識としてのメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。
ビットコインFX(仮想通貨FX)の基礎知識
基礎知識としていくつか紹介します。初心者の方は取り組む前に是非知ってほしい内容になっています。
ビットコインFX(仮想通貨FX)とは?
ビットコインFXとは>>>価格変動の差額分を受け取る証拠金取引(レバレッジ取引)になります。
そのため、取引としては今後の値動きを予測し買い注文/売り注文を行い、レバレッジ機能を利用することで少ない資金でも運用することが可能です。
このレバレッジや売り注文が利用できることにより、現物取引よりも資金効率をあげて運用していくことが可能です。
ビットコインFX用語理解
あまりきにすることのない用語ですが、しっかり認識することで活かすことができます。
レバレッジとは>>>『てこの原理』とも言われ、小さい資本でも大きな物を得ることができる仕組みを指しています。
そのため、資金が少なくてもレバレッジをかけることで大きなポジションを保有することができます。借入を利用することでリターンを高める方法ではありますが、国内では2倍までの規制があり海外では最大888倍の取引所もあります。
ロスカットとは>>>ユーザーの資金を守る為に強制的に行う決済の事を言います。
損失の拡大を防ぐ為の制度になりますが、ロスカットの基準は取引所によって異なります。国内の取引所では、ロスカットの前に『追証』を設けている場合もありますので確認が必要です。
指値・成行とは>>>ポジションを保有する際の注文方法を意味しています。
その他にも注文方法はありますが、主にこの2つを使いこなすことが重要とされています。違いとしては、注文価格を指定するかしないかになります。
自分が指定した注文価格での購入がしたい場合は『指値』・現時点での市場価格での購入方法を『成行』と言います。
初心者が特に注意したいこと
取り組む事でわかって来る事があるのはもちろんですが、事前に知っておく事で無駄な資金損失を防ぐことができるので是非最後まで読んでください。
レバレッジ手数料
レバレッジ取引を行う上で気をつけたいのが『レバレッジ手数料』です。
レバレッジ手数料:ポジションを決済せず1日保有すると発生する手数料の事
Bybitの場合、決済時刻(期日のUTC8:00)に、未決済のポジションは決済価格で決済され、0.05%の決済手数料を徴収されます。
見落としがちな手数料ではありますが、仮想通貨FXで長期保有したいという方は注意が必要になります。
また、8時間毎に金利が発生する『資金調達率』というスワップ手数料があります。
資金調達率で気をつけたい事としては、損をしすぎない為にも決済のタイミングを意識するということです。詳しくは下記記事にて紹介しています。
ハイレバ取引
現物取引と違い、レバレッジを活用することで資金効率を上げることができるのが魅力ではありますが『ハイレバ』には注意が必要です。
レバレッジを上げれば上げるほど資金効率はもちろん上がります。しかし、その反面ロスカットラインも自分のポジションに近くなりリスクが高まってしまいます。レバレッジを設定する際は、自分の担保にしている証拠金の量を意識し設定するのがおすすめです。
価格予想に大きい違いが生まれた場合資金も大きく失ってしまうというリスクがレバレッジ取引にはあるということを理解し取引しましょう。
ビットコインFX(BTCFX)のメリットとリスク
ビットコインFXを取り組む上での3つのメリットを紹介します。
- 少額ではじめられる
- 自分のライフスタイルに合わせる事ができる
- 売り注文が可能
上記について紹介しますが、補足情報として注意してほしい点もありますので最後まで読んでください。
①少額ではじめられる
レバレッジ取引で説明したように、少額の資金でもポジションを持つことが可能です。
2021年9月現在1BTCは500万円ほどです。仮にBybitを利用して1BTCのポジションを持とうとすると、5万円の資金で100倍のレバレッジを利用し1BTC買えると言うことになります。
元手が少ない方でも、このレバレッジ取引を活用することでより大きなリターンを作ることが可能です。
レバレッジ取引には様々な手数料が発生します。
手数料を含めた利益幅を考えないと少額で取引を始めプラスで決済したはずなのに資産がマイナスな場合もでてきます。取引所によってどんなコストが発生するかは異なるため、取引前に一度確認しておきましょう。
②自分のライフスタイルに合わせる事ができる
仮想通貨取引所は24時間365日対応しています。
そのため、他の投資と違い取引ができない時間や期間が無いため自分の好きな時間に空き時間を利用して運用していくことが可能です。
仮想通貨の価格変動はとても激しいです。
取引所は365日取引が可能ですが、長期で保有する事がリスクになる場合もあるため、自分の担保とレバレッジによる損切りラインの確認は必ず行いましょう。
翌日に繰り越す事なく、レバレッジをうまく活用し短期取引をする手法もあります。手数料が発生する前に利確する/価格が暴落する前に利確するといったリスク管理も重要になります。自分のやりやすいやり方にあわせてレバレッジ取引を行っていく事をおすすめします。
③売り注文が可能
取引の多くが、安く買い高く売る事だと思いますが、レバレッジ取引は差額分が利益になる取引です。そのため、高い時に売り安くなったら買い戻すという売り注文も可能になります。
上がる時は比較的ゆっくりで下がる時は一気に下る相場であるため、売り注文もうまく活用することが可能です。
利益を上げれば上げるほど、税率があがります。
仮想通貨ででた利益は雑所得に分類され、所得税は累進課税のため、住民税と合わせると最大55%にまでなる可能性があります。
現物取引にはない、『レバレッジ』『売り注文(空売り注文)』などハイリスクハイリターンな取引が可能ですが、利益を出すという点において損失が出た場合もリスクが大きく利益を出した場合もまた違う問題が出てきますので知識をつけた上で取引を行う事をおすすめします。
ビットコインFX(仮想通貨FX)レバレッジが使える取引所4選
数多くある取引所の中から自分にあった取引所を見つけるのは大切な事です。
認知度と共に取引所も年々増加していますが、今回は私が個人的に利用を続けているおすすめの取引所を紹介したいと思います。是非参考にしてみてください。
Binance(バイナンス):海外取引所
取引可能な通貨数を重視したい方や様々な資産構築サービスを利用したいとなると、Binance(バイナンス)がおすすめです。
銘柄数 | 取引手数料 | 最大レバレッジ |
260 | 指値▶0.02% 成行▶0.04% | 125倍 |
Binanceは知名度から分かるように、世界最大級の仮想通貨取引所で取引高・安定した流動性は世界1位です。
初めての方からすると使い方が難しいと思う方もいると思います。ただ、国内で買うことができないアルトコインを投資したいという方には、取り扱い銘柄が多いバイナンスをおすすめします。また、BNBを利用すると手数料が半額になるというメリットも多くあるのでぜひ参考にしてみてください。
【初心者向け】バイナンスの登録方法を画像付きで解説します!資産構築に欠かせない7つのサービスも紹介!
Bybit(バイビット):海外取引所
Webサイトやアプリの使いやすさ見やすさを重視したい方はBybit(バイビット)がおすすめです。
銘柄数 | 取引手数料 | 最大レバレッジ |
11 | 指値▶−0.025% 成行▶0.075% | 100倍 |
レバレッジ取引となると、重要になってくるのがタイミングです。価格変動が激しい相場だからこそ、使いやすさは重視したいポイントだと思います。
また、指値注文の場合手数料を受け取る事ができます。取引回数が今後増えそうだなという方は、他の取引所ではない大きなメリットなので是非参考にしてください。
【最新!2021年10月】お得に取り引きができる!Bybit(バイビット)のキャンペーン情報総まとめ
Bitget(ビットゲット):海外取引所
Bitget(ビットゲット)の一番の魅力はコピートレードが可能な所です。
銘柄数 | 取引手数料 | 最大レバレッジ |
21 | 指値▶0.04% 成行▶0.06% | 125倍 |
自分自身がコピートレーダーになることも可能ですが、どんなトレードをしていいか分からないという方は、プロのトレーダーさんの運用方法をコピーし自分の資金を運用することが可能です。
また、下記記事からBitgetに登録すると体験金5$がプレゼントされます。まずは、体験金を利用してトレードを始めてみたい方も是非参考にしてください。
【最新】Bitgetの評判は良い?比較・口コミ・コピトレについて調査しました【ビットゲット】
GMOコイン:国内取引所
国内の取引所から利用したい方や、費用を抑えて取引をしたい方にはGMOコインがおすすめです。
GMOコインは他の取引所とは違って「入金・出金・送金・取引」すべての手数料が無料です。さらに、専用のスマホアプリがあるのでいつでも状況を確認することができ、簡単に取引ができます。
仮想通貨投資(取引)を始めるには「仮想通貨用の口座開設」→「日本円の入金」→「仮想通貨の購入」が必要です。その後「仮想通貨の売却」→「日本円の出金」という取引の流れになります。そのため、仮想通貨初心者の方でも簡単に始めやすい「GMOコイン」も選択の一つとして是非参考にしてください。
初心者がビットコインFXで利益を出す為のステップ4つ
- 取引所で口座を開設する。
- ウォレットに入金する。
- 注文を出す。
- 利確する。
ビットコインFXは4つステップで仮想通貨を運用することが可能です。
どこの取引所を利用した場合もこのステップで行う事ができますが、それぞれ操作方法や手数料などに違いがありますので始める前に確認しましょう。
①取引所で口座を開設する
仮想通貨の運用には、必ずご自身の口座が必要になります。
そのため、取引所で口座を開設する必要があります。国内・国外共に多くの取引所が存在するためお得なキャンペーンを利用して開設するのもいいでしょう。手数料という部分やサービス内容も異なるので、自分に合う取引所で口座を開設しましょう。
- メールアドレス・電話番号の登録
- 認証コードの入力
- 本人確認書類(KYC)のアップロード
本人確認書類(KYC)のアップロードがなくても、取引が可能な取引所もあります。基本的には、メールアドレスまたは携帯の電話番号・認証コードの入力・本人確認書類の登録で口座を開設することが可能です。
どこがいいかよくわからない方は、上記でお伝えした4つの取引所をおすすめします。操作手順も記載していますので、Binance/Bybit/Bitget/GMOにて確認してみてください。
②ウォレットに入金する
口座が開設できたら、その口座に資金を追加していきます。
- コンビニ振込
- 銀行振り込み
- クレジットカード入金
- 他のウォレットから送金
取引所によって、入金方法の種類は様々です。
比較的にどの入金方法でも、当日中には反映されるためすぐに取引を開始することができます。メタマスクを利用しなくても初めて送金をするという方には、注意してほしいことがいくつかあるので下記記事を確認してください。メタマスクを利用するという方はこちらを必ず確認してください。送金ミスには気をつけましょう。
メタマスク(Metamask)の送金操作方法・反映されない、遅い場合の対策・キャンセルの方法
③注文を出す。
口座に資金を準備することができたら、取引を開始することができます。
- 指値注文
- 成行き注文
- 逆指値注文
- 条件付き注文
注文方法は数種類ありますが、まずは指値/成行から理解するのがいいと思います。
市場の価格に合わせてすぐに注文を成立させたい場合は、『成行注文』になります。自分の注文をだしたい価格で成立させたい場合は『指値注文』を利用します。
今後市場が上がると予測した場合は、ロング(買い注文)/下がると予測した場合は、ショート(売り注文)を実行していきます。
- レバレッジ選択
- 数量の選択
- 損切り・利食いの設定
この際に設定しないと行けない内容としては、上記3つになります。
損切り・利食いの設定はしなくても注文を出すことが可能です。ただ、個人的に仮想通貨の相場は値動きが激しい為この設定をしておくことでリスク管理に繋げることができると思っています。
④利確する。
ポジションを保持したら、あとは利確するだけです。
このタイミングが非常に難しく、心理面と大きく関わってくる気がします。
- 『利確するのが早すぎた』
- 『利確するタイミングを逃した』
- 『昨日利確してたら良かった』
- 『もう少し待ってたら良かった』
など、きっと誰もがいろんな感情を思う場面だと思います。
そのため、感情を優先させないトレードに繋げられるように知識量も増やしながら運用していくことが大切になると思います。
ビットコインFXのやり方・トレード方法
より詳しいトレード方法は、こちらの記事を参考にしてください。
ビットコインFXのデメリット・現物取引との違い

ビットコインFXは人気がある取引方法ではありますが、リスクもあります。
そのため、リスク管理という点において現物取引の違いを理解し運用を始めていくことが非常に大切になります。
初心者がビットコインFXで利益を出すコツ
- テクニカル分析
- ファンダメンタルズ分析
一般的には、上記のような知識が大切だと言われています。
知識を完璧にしたからと言って必ず利益を出すことができるわけではありませんが、知識は大切になってきます。そして、自分ルールを決めることが一番重要になると思います。
- 60%を超えたら利確する
- ロスカットラインを確認し損切りを設定しておく
- 一度決めた損切りラインは変更せず、損益が膨らむ前に損切りを必ずする
- ポジション保有時間は数分にする
- 一日のトレード回数は3回までにするなど
大きい利益を最初は求めないようにし、利益を最大化するためにも損失を最小におさえられるように損切りラインを決めたり。『自分ルール』を徹底し、余裕のある運用と修正を繰り返す事が大切だと思います。
まとめ:ビットコインFXのやり方
レバレッジを活用することで、少額でも運用することが可能です。
その反面、リスクも大きいのでリスク管理をしっかり行う必要があります。知識やトレード方法を身に着けながらレバレッジ数を調整し、少しずつ運用額を大きくしていけるといいのではないかなと思います。
また、レバレッジ取引で一番気をつけたいのは強制決済です。取引所によって決められたポジション維持率を下回った場合即時に決済されその時点で損失が確定するため、不足分を入金するかポジションの一部または全部を決済し解消する必要があります。個人的には、損切りしてまた新しくポジションを持ち直すという選択がおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。他の記事では、取引所ごとにより詳しい実践方法や仮想通貨取引における用語理解を深められる記事もありますので参考にしていただければと思います。