今回は、仮想通貨取引所「bybit」の資金調達率の見方について解説していきたいと思います。
海外の大手取引所の場合、ポジションを保持していると一日に3回ほど金利を受け取れるまたは支払う必要があります。そのため資金調達率は、ポジションを持っているだけでプラスになったりマイナスになったりする重要な数値になります。
資金調達率について理解すると、手数料が発生する仕組みが同時に理解でき、Bybit(バイビット)などの仮想通貨デリバティブ取引所を利用する際に、無駄な損失を抑えることができ、賢く取引ができるようになります。
一度この記事を読んで、資金調達率とはなんなのか?どういう時に数値が変動するのか?損をしていないか?を理解してもらえればと思います。
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資金調達率とは?
資金調達率とは、仮想通貨を保有しているときに発生する手数料のことです。
「資金調達率」以外に、ファンディングレート、FP、スワップ手数料、スワップポイント、スワップ金利とも言われています。これらは全てほぼ同じ意味で使われています。
売買そのそものにかかる取引手数料とは違い、仮想通貨を保有している人は毎日少しずつ払わなければいけない、金利のようなものと考えてもらっても構いません。
資金調達率は、毎日決められた時間に発生し、その時刻にポジションを保有していると手数料を支払う必要があります。ですが、レートによっては逆に利息として手数料をもらえることができます。
bybitやBinance futureでは資金調達率という仕組みを設けています。
資金調達率がプラスの時にロングポジションを保有していると手数料を支払う必要があり、ショートポジションを保有していると手数料を受け取ることができます。
逆に、資金調達率がマイナスの時にロングポジションを保有していると手数料を受け取ることができ、ショートポジションを保有していると手数料を支払う必要があります。
『資金調達(ファンディング)』について理解する必要がある??
資金調達率はファンディングレートと英語表記し、『資金調達(ファンディング)』について分かるとより資金調達率の理解が深まります。
『資金調達(ファンディング)』は、貸付・借入を行っている過程のことをいいます。
例えば、ETH/USDTの注文をするとします。
ロング(買い注文)の際はETHを貸し出しUSDTを借り入れ・ショート(売り注文)の際はUSDTを貸し出しETHを借りる状態になります。
そのため、貸し借りがあるということは金利が発生しこの過程が『資金調達(ファンディング)』です。
資金調達率はどの取引所でも設けられているわけではなく、bybitやBinance futureといった大手取引所と他の取引所との価格解離を起こさない為に機能しています。
レバレッジ取引と資金調達率の関係性とは??
レバレッジ取引では、ロング(買い)/ショート(売り)のポジションを保有するとスワップポイントが発生します。(資金調達率と表現されます)
基本的にはロング・ショートのどちらかが「金利を受け取る側」となり、逆が「金利を支払う側」です。
法定通貨FXの場合ロング・ショートの両方がプラス金利になることがあり、その場合は両建てをするとポジションによる損失を出すこともなくスワップポイントで利益を出すことができます。
しかし仮想通貨FXの場合はこの「金利の支払い・受取」のタイミングで取引所の手数料も支払う必要があり、ロング・ショートの両方ともマイナスになるケースが多いです。
そのため、ビットコインFXではスワップポイント狙いの両建ては難しいと考えます。
Bybit(バイビット)ではなぜ利息がもらえるの?
仮想通貨FXでは、ポジションを保有していると手数料がかかります。
ですがBybit(バイビット)では、手数料がただ取られることもあれば、その時の自分のポジションによってはマイナスの手数料、いわゆる利息がもらえる場合があります。
どういうことか簡単に説明すると、資金調率がプラスの場合、ロングポジションを保有している人が、ショートポジションを保持している人に手数料を支払い、同様に、資金調率がマイナスの場合はショートポジションを保持している人はロングポジションを保持してる人に手数料を支払う仕組みになっています。
ー | 買い注文(ロング) | 売り注文(ショート) |
通常の資金調達率 (ファンディングレート) | 手数料を支払う | 利息を受け取れる |
マイナスの資金調達率 (ファンディングレート) | 利息を受け取れる | 手数料を支払う |
このように相場に応じて変動するので定期的にチェックすることをお勧めします。
Bybit(バイビット)で資金調達率が発生するタイミング
bybit(バイビット)では、日本時間の午前0時、午前8時、午後4時の3回に資金調達率が発生します。
この時間にポジションを保有していると手数料が発生します。注文のタイミングはいつでも大丈夫ですが、損をしすぎないためにもあらかじめ決済のタイミングを決めておくといいです。
Bybit(バイビット)公式サイト より引用
Bybitでは、資金調達率は16:00UTC、00:00UTC、08:00UTCの8時間ごとに書いてと売り手の間で直接交換されます。
- 資金調達率がプラスの場合、ロングポジションの保有者がショートポジションの保有者に支払います。同様に、資金調達率がマイナスの場合、ショートポジションの保有者はロングポジションの保有者に支払います。
- トレーダーは、これらのいずれかの時点でポジションを保持している場合にのみ、資金調達料の支払いまたは受け取りを行います。
- 資金調達率交換の前にポジションが完全に解消された場合、トレーダーは資金調達料を支払ったり受け取ったりしません。
免責事項 : プラットフォーム上の買い手と売り手の間の全ての資金調達料の交換が完了するまでに数秒かかる場合があります。したがって、以下にご注意ください。
- 資金調達料交換時刻の前後5秒以内にポジションを作成、決済しても、既定の資金調達時刻に資金調達交換が含まれる、あるいは除外されることは保証されません。
この前後5秒以内の取引の資金調交換が行われた、あるいは行われなかった場合も、Bybitはいかなる調整や払い戻しは行いませんのでご注意ください。
ちなみに海外の取引所ではこのように数回にわたり資金調率の発生時間を設けるところが多いです。
調達率が出る前に買ったものを売ったり、空売り分を買い戻したりするように努めれば、手数料を支払う必要がなくなるので、調達率の発生時間は覚えておきましょう。
加えて、資金調達率は相場に応じて常に変化するので、気づかないうちに損をしないためにも定期的にチェックすることをお勧めします。
Bybit(バイビット)で資金調達率を確認する方法
Bybitの資金調達率の確認方法を紹介します。
スマホ・パソコンどちらからも確認できますので普段利用されている方で確認ください。
スマホアプリからの確認方法
ログイン後、下にある「契約」をタップし自分がみたい通貨を選択してください。
取引画面の右上から確認することができます。
PCからの確認方法
デリバティブのチャート画面から確認することができます。
PC画面では、資金調達についての意味・計算方法を確認することができるので利用される際一度チェックしてみてください。
過去の資金調達率の履歴を確認する方法
パソコンのみ過去の資金調達率を確認することがきます。
契約情報から『インバース無期限 基本データ』を選択。
『インバース型無期限契約/USDT無期限契約』を選択後画面左の資金調達率履歴をタップしてください。
検索を利用して期間を選択することも可能です。
資金調達率の計算方法
資金調達率の計算には「金利」と「プレミアムインデックス(プレミアム指数)」の二つの要素が大切です。
金利の計算方法>>>「(支払い通貨の金利−ポジション保有中の仮想通貨の金利)÷3」
Bybit(バイビット)では8時間ごとに資金調達率が入るので、金利差の1/3ずつがスワップ手数料となっています。
これに「プレミアム指数」としてbybitと他の取引所における同じ銘柄の相場の離れ方を加味します。
そのため、資金調達率=「プレミアム指数+([金利-プレミアム指数]±0.05%)」となります。
資金調達率が設定されている理由
一般的な取引所で資金調達率(ファンディングレート)が設定されているのには当然理由があります。
それは「需要と供給のバランスを整えるため」です。
例えば、相場が右肩上がりにぐんぐん上がっている時は、ロング(買い)が急増します。その場合、ショート(売り)よりもロング(買い)の方が圧倒的に多くなる状況が生まれ、価格が上がり続け市場のバランスが崩れてしまいます。
そうなると、市場のバランスは崩れ、現物の価格とFXでの価格に大きな差が出てしまい、市場が安定しません。
このバランスを整えるために「ロング(買い)が多い時は、保有者が手数料を支払い、ショート(売り)が受け取る」「ショート(売り)が多い時は、ショート保有者が手数料を支払い、ロング(買い)が受け取る」というふうになっています。
現在、BTC(ビットコイン)の相場は短期的には上げ下げはありますが、長期的には右肩上がりの相場です。
なので資金調達率はショートのポジションを保持していると、利息として手数料が受け取れる状態になっています。そして上げ幅が大きければ大きいほどもらえる利息は多くなります。
資金調達率を意識するならBybit(バイビット)
海外の取引所であればどこでもファンディングレートによる金利収入が見込めるのですが、ファンディングレートの利率は取引所によって異なります。
Bybit(バイビット)は、海外取引所の中でもファンディングレートが圧倒的に高いです。そのため、右肩上がりの相場では受け取れる金利も多くなるので、Bybitを利用することでよりお得に金利を得ることができます。
まだBybit(バイビット)に登録していないという方は、3分ほどで登録が簡単に終わるので、この機会に登録することをおすすめします。
資金調達率でより多くの金利を受け取る方法
資金調達率(ファンディングレート)は金利のようなものと説明しましたが、相場が右肩上がりでぐんぐん伸びている場合『ショート(売り)の金利』が高騰します。
そのためファンディングレートはプラスになり、このようなバブル相場ではショートポジションを保持していると金利収入を得られます。
加えて、ファンディングレートはロング(買い)の比率が多くなればなるほど利率が上がっていくので、爆上げ相場の際にはロング(買い)が急増し、ショート(売り)がもらえる金利がとても多くなる」という状況が生まれます。
エントリーするタイミング
相場が爆上がりしているときにショートポジションでエントリーするタイミングは次の二つです。
- 手数料(金利)が発生する時間の直後
- ファンディングレートが最低でも±0.100%以上ある時
ファンディングレートでの利益と、トレード利益を同時に狙いたい場合は、手数料が発生する時間の直前、少なくとも数分前にはエントリーするようにしましょう。
ちなみに、もしロングポジション(買い)でエントリーするなら「手数料が発生する時間の直前」にエントリーしましょう。
右肩上がりの相場でなかなかうまく立ち回れなかった方でも、この方法であれば利益を出すことも可能です。
ただ、このような相場の場合「値上がり益をもらえない」「利益が少ない」という面もあります。
とはいえ、ショートを増やして金利を得ようとしたときにBTC(ビットコイン)の急上昇に巻き込まれって大損する可能性もあるので、十分に注意しましょう。
まとめ
Bybit(バイビット)は他の取引所と比べると、資金調達率以外の手数料も安く、仮想通貨FXが初心者の方でも始めやすい取引所だと思います。
今回は主に資金調達率について解説しましたが、Bybit(バイビット)では最大100倍のレバレッジをかけることができます。ただ資金調達率に伴う手数料はレバレッジをかけた後のポジションにかかることを覚えておいてください。
もし、手数料を徴収される・されそうなポジションを持っている場合は、レバレッジをかけ多分だけ手数料も増えてしまうので、注意してください。
それではこれで終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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