今回は、BINANCE(バイナンス)のマージン取引について深堀りしていきたいと思います。
マージン取引には「クロスマージン」と「分離マージン」の2種類がありますが、それぞれ違いがあります。取引をマスターすることができれば、相場の上昇と下降の両方で利益を出せるようになるので資金効率にもつなげることができます。
バイナンスのアカウントをすでに持っているという人は、担保の送金/借入取引/返済取引の3つのステップで簡単に取引が行えますので運用の幅を広げるという意味でもこの記事が参考になれば嬉しいです。
このブログでは、実際にマージン取引についてのやり方や、クロスマージン・分離マージンの違い、用語の解説をしていきます。興味のある方はぜひ最後まで読んでみてください。
【無料】ここから登録するとBinanceの取引手数料10%OFFでお得にトレードできます!
BINANCE(バイナンス)のマージン取引とは?
マージン取引(マージントレード)とは、信用取引とも言われ、買い付けに必要なお金を先に借りてから取引する方法です。先に資金を借りて取引をするので、必然的に利子が発生します。利子は1時間ごとに発生し、利率は借りる通貨やVIPレベルによって変化します。
そして、binance(バイナンス)ではマージン取引をする時に3倍〜最大10倍のレバレッジをかけて取引することができます。レバレッジを利用することで、少ない資金で大きな利益を狙えます。
レバレッジとは?>>>
預けた証拠金よりも大きな金額で取引ができる機能のこと。
binance(バイナンス)では最大10倍のレバレッジが利用できます。仮に、10倍のレバレッジをかけてマージン取引をするとしたら、いま自分の手元に1万円しかなくても、9万円分をbinance(バイナンス)から借りて、10万円分の取引ができるようになります。
ただ、クロスマージンで取引するのか、分離マージンで取引するのか、またその時に取引する通貨によって利用できるレバレッジは異なります。
現物取引だと自分が持っている資金の範囲内でしか取引ができませんが、マージン取引だと、口座に預けているお金の何倍もの額の取引ができ、いま手元にない仮想通貨を先に売ってから買い戻して利益を得ることができます。
binance(バイナンス)のマージン取引は>>>
取扱通貨が約200種類と豊富なのも嬉しいポイントです。
ただ、binance(バイナンス)のマージン取引では、1時間ごとに利子が発生します。利率は、取引する通貨やVIPレベルよって変わりますが、BTC(ビットコイン)だと0.00125%になります。
そして、前述した通りマージン取引には「クロスマージン」と「分離マージン」の2種類があります。次の項目でそれぞれの特徴を解説します。
BINANCE(バイナンス)クロスマージン・分離マージンの違い
それぞれの違いを表で見るとこんな感じです。
クロスマージン | 分離マージン | |
証拠金 | 残高を全てのポジション維持の証拠金に使う | ポジション維持に使う証拠金は、 指定したレバレッジによって制限されて使う |
証拠金の補充 | 自動 | なし |
ロスカット | ゼロカット(全資金を失う) | 証拠金は失うが口座残高は残る |
ロスカットとは>>>
あらかじめ決められた損失に到達した場合に、それ以上の損失が起きないように仮想通貨交換業者が強制的に決済することを言う。
ロスカットについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
クロスマージンとは?
口座残高の全てを証拠金として使う取引方法です。また、取引する全ての通貨を一つの口座で管理します。クロスマージンは、ポジションを長く持ちたい場合に向いています。
損失が大きくなると証拠金が減り、ロスカットのリスクが高まりますが、クロスマージンであれば口座残高から自動的に証拠金が補充されるので、ロスカット のリスクを少なくすることができます。
ただし、ポジションと担保にしている証拠金の比率は把握しておく必要があります。急激な暴落であまりにも損失が増えた場合は、資金を全損してしまう可能性があるので資金力がある方には良いと思います。
利用する場合は、損切りライン/利食いラインを自分で必ず引いて資金を守る事をおすすめします。
分離マージンとは?
口座残高と証拠金を分けて使う取引方法です。取引する通貨ごとに財布を分けて管理しているようイメージです。仮想通貨の相場を読み慣れていない方には向いています。
証拠金が減っても自動で補充されないので、ロスカットのリスクがあります。しかし、仮想通貨の相場はとても読みにくいので損切りに強い人の方が良かったりします。仮にロスカットされてしまった場合でも、口座残高は残るので初心者の方には分離マージンをおすすめします。
「クロスマージン」と「分離マージン」はそれぞれ特徴が異なるので、自分の運用方法に合わせて選んでください。
BINANCE(バイナンス)の借入モードと返済モードの違い
binance(バイナンス)のマージン取引は、注文する際に「借入」を行い、決済する際に借りていた資金を「返済」するシステムとなっています。
あとで注文の仕方を解説する際に出てくるので、なんとなくでも良いので覚えておいてください。
借入モードとは?
借入モードは、資金が足りなくなった場合にbinance(バイナンス)から借入ができる機能のことをいいます。
借入できる資金は口座内の資金量によって異なりますが、借入をした場合は1時間ごとに利息が発生するので気をつける必要があります。
返済モードとは?
返済モードは、取引で得た利益を自動的に返済する機能のことをいいます。
借入資金よりも先に利子が返済される仕組みになっており、取引終了後に返済しなければいけない資金が不足していた場合は手動で返済する必要があります。
BINANCE(バイナンス)マージン取引のやり方
マージン取引は5つの手順で行う事ができます。
- マージンアカウントの有効化
- マージンアカウントへの資金移動(マージン口座への振替)
- 仮想通貨取引
- 仮想通貨の借入(借入申請)
- 仮想通貨の返済
では実際に取引の仕方を解説していきます。
1. マージンアカウントの有効化
取引をするには、まずは証拠金取引の内容を理解した上でマージンアカウントを有効化する必要があります。
まず、binance(バイナンス)を開いてログイン後、右上にある「トレード」をタップし「マージントレード」をタップします。
「バイナンスマージンへようこそ」という画面が表示されます。マージン取引に関してのクイズが12問出されるので、時間があるなら回答してみてください。全て回答したら「送信」をタップしましょう。
回答が間違っていても最後に答え合わせができるので、その内容を覚えて再チャレンジすれば大丈夫です。全問正解になるとアカウントが有効化されます。
2. マージンアカウントへの資金移動(マージン口座への振替)
binance(バイナンス)では取引ごとにウォレットが分かれているため、普通に入金した状態では取引ができません。
そこでまずはbinance(バイナンス)の口座からマージントレード用のウォレットへ資金を移動させます。
先ほどのクイズを解いてアカウントを有効化したら、取引画面にある「担保の振替」をタップします。
「移動先となる口座(クロスマージンもしくは分離マージン)」を選択し、振替する「コイン」「金額」を入力します。内容を確認して誤りがなければ「確認」をタップします。
(※今回はクロスマージンを選択します。)
3. 仮想通貨取引
注文内容を決める際ですが、「通貨ペア」から取引したい通貨ペアを検索・選択します。
通貨ペアを選択後、取引画面にて「マージン(クロスor分離)」「注文方法(リミットorマーケットorストップリミット)」「購入設定(通常or借りるor返済)」「金額」を選択・入力します。
内容を確認して誤りがなければ「購入/売却」ボタンをタップします。これで注文が完了しました。
購入設定に関して>>>
- 通常 … 既存の仮想通貨を使用した注文
- 借りる … レバレッジにお応じて仮想通貨を自動的に借り入れする
- 返済 … 利益から自動的に返済をする
借入・返済を手動で行いたい場合は、「通常」にチェックを入れてください。ちなみに、手動の方が管理がしやすいかと思うので、最初は「通常」がおすすめです。
4. 仮想通貨の借入(借入申請)
今回は売り注文(ロング)を行いたいと思います。マージントレードの空売り(ショート)を行いたい方は、下記記事にて紹介していますので参考にしてください。
『借入』をタップします。
価格/数量を入力し『マージン購入 BTC』をタップします。
ユーザーは、10000USDTを担保で0.00453BTCを購入することを意味しています。
すると、もともと999USDTが口座に入っていたので2000USDT自動で借りれることになります。
この借入は自動借入の手順ですが、『通常』モードで借入を行いたい場合は、画面右上の「借入」を選択し、借入する通貨と金額を入力したら「借入承認」をタップし進めることができます。
(※その際「時間あたりの利率」が記載しているので、1時間ごとに発生する利子を確認することができます。)
5. 仮想通貨の返済
BTCの相場が上場し利益がでたので返済していきたいとします。
借入と利子を手動で返済する場合は、取引画面の右上にある「借りる」をタップします。
「返済」をタップし、「返済する通貨」を入力します。表示された内容でよければ「返済承認」をタップします。これで完了です。
ちなみに、借入額と利子はウォレット画面でも確認が可能です。
ログイン後、トップページから「ウォレット」→「マージントレード用ウォレット」をタップすると確認ができます。
自動返済の方法は、『返済』をタップし数量を100%と入力し『売却 BTC』をタップします。
ユーザーは、借入した2000USDTは自動で返済され残りが自分の利益となります。
今回は、クロスマージンを選択しているので最大3倍の利益を得ることができます。
以上がマージン取引(マージントレード)の一連の手順になります。
BINANCE(バイナンス)マージントレードで負債がでた場合
仮に返済申請をしポジションを閉じた後に、借入金額を満たしていなかったとします。この場合、担保にしている資金(ウォレット)から自動で返済されることはなく手動で借入額を返済する必要があります。
商品 | 清算手数料 |
クロスマージン | クロスマージン清算資産*2% |
分離マージン | 分離マージンの清算資産額*階層型レバレッジに対応する清算手数料率 |
仮想通貨ローン | 仮想通貨ローン清算資産*2% |
一時間毎に発生する利子や手数料などは、ポジションクローズ後に精査されるので利確する際は十分に利益を確保しましょう。
清算手数料率 = (清算時のお客様の階層型レバレッジの清算リスク比率 – 1) *8%
(最大 清算後の資産残高の額を超えない範囲で請求する金額を設定されています。マージントレードでは、潜在的な収益と利益を増加するためにポジションにレバレッジを追加することができます。バイナンスは証拠金レベルを使用して、証拠金アカウントのリスクレベルを評価します。
バイナンスの証拠金レベルとマージンコールの詳細
また、マージントレードにて運用を考えている人はバイナンスの証拠金レベルを把握する事をおすすめします。
買い注文(ロング)の場合は、借入せずに運用することもできるので自分のリスクを管理しながら運用することをおすすめします。
まとめ
マージン取引は資金を借り入れて取引をするので、少ない資金でも大きな利益を出すことができます。その反面、資金を損失してしまうリスクも十分にあります。
- レバレッジが利用できる
- 少ない資金でも大きな利益が狙える
- 買いと売りの両方で利益が出せる
- 証拠金を意識して取引する必要がある
- 損失も大きくなりやすい
- ロスカットのリスクがある
メリット/デメリットを理解した上でマージントレードは利用する必要があります。
利益を大きく出せる分損失も大きくなる可能性もあるので、特に利子の支払いが必要だということは覚えておき、仕組みを理解した上で利用してみてください。
実際にやってみると簡単ですので、余剰資金がある方は実際に取引してみるとより理解が深まると思います。レバレッジを活用したい初心者の方には、先物取引をおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【無料】ここから登録するとBinanceの取引手数料10%OFFでお得にトレードできます!